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テキサンズ、2019年はGMなしで戦う可能性も

2019年07月11日(木) 09:26


ヒューストン・テキサンズのヘルメット【AP Photo/David J. Phillip】

ニューイングランド・ペイトリオッツの選手人事部長であるニック・カセリオへのアプローチに失敗したヒューストン・テキサンズは、ジェネラルマネジャー(GM)なしで2019年シーズンをやり通そうとしているのかもしれない。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは事情を知る人物らの話を元に、テキサンズは2019年の開幕を前にGMを雇わない方向で動いているようだと伝えている。

先月、ニューイングランドからカセリオを連れ去ろうと試みたテキサンズに対し、ペイトリオッツが不正交渉を訴えていた。カセリオとペイトリオッツの契約は2020年ドラフト後まで続くため、テキサンズがカセリオを獲得する唯一の方法はトレードだ。ペイトリオッツが不正交渉を訴えてからすぐに両者間でトレードの話し合いがあったものの、最終的な取引には至らず、テキサンズはカセリオ獲得をさしあたってはあきらめている。

ドラフトでの補償等が見込まれるカセリオの対価が下がらないのであれば、テキサンズは“静観”する、つまり、2019年シーズン全体をGMという肩書の人物なしで過ごす構えだとペリセロは報じた。

その間、テキサンズのヘッドコーチであるビル・オブライエンとチーム開発部門執行副社長のジャック・イースタービーをはじめ、その他のメンバーが人事にかかわる責任を担っていくという。

テキサンズのGM職はチームが唐突にブライアン・ゲインを解雇した6月7日から空席となっている。これはゲイン元GMがチームで2度目のドラフトに臨んでから2カ月も経っていない時期の出来事だった。テキサンズはマーティン・メイヒューやレイ・ファーマーと面談した後、カセリオに注意を向けていた。

ペイトリオッツによる不正交渉の訴えの中心にあったのはイースタービーだったと言われている。元ペイトリオッツ開発部長のイースタービーはゲインが解任される前日にペイトリオッツのリングセレモニーに出席していた。

テキサンズとペイトリオッツのつながりは深い。オブライエンHCは過去に5シーズンをペイトリオッツで過ごしており、うち1シーズンはオフェンシブコーディネーターを務めていた。5年以上にわたってテキサンズのHCという役目を担う中で、オブライエンはロメオ・クレネル、マイク・ブラベル、ラリー・イッツォ、ウェス・ウェルカー、そして最近ではイースタービーまで、多くの元ペイトリオッツスタッフをチームに引き入れている。

テキサンズが今もカセリオという新たなペイトリオッツ出身者を迎えるつもりであるなら、10カ月待つこともやぶさかではないということなのだろう。

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