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フラッコ、ロックでQB難は解決とブロンコスGMエルウェイ

2019年07月19日(金) 00:47

デンバー・ブロンコスのジョー・フラッコ【AP Photo/David Zalubowski】

ジョン・エルウェイはペイトン・マニングをリクルートしたことで超大型の決勝ホームランを放った。しかしそれ以降、デンバー・ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)はクオーターバック(QB)を補充しようとするたびに空振り三振を続けている。

「そこは埋めるのが難しいポジションだ」とエルウェイは現地17日(水)、『ESPN』に語った。「われわれはこの4年間というもの、そこら中の木を揺らして回ったが、QBは降ってきてくれなかった。難しいよ。あれこれ試し、何度も状況を変えてトライもした・・・。ジョー(フラッコ)で地を固め、その下でドリュー(ロック)が学んでくれることを願っている」

「大変な戦いだった。だが、このリーグは戦いなんだ。タフな状況だったよ、特にそのポジションに関してはね・・・(だが)今は期待でいっぱいだ」

フラッコをデプスチャートの頂点に据え、契約したばかりのドラフト2巡目ルーキー、ロックを2番手に置き、ブロンコスのトレーニングキャンプは始まった。

2016年にマニングが引退して以来、エルウェイは先発QBで試行錯誤を繰り返してきた。昨シーズンはトレバー・シーミアン、パクストン・リンチ、ブロック・オズワイラーとケイス・キーナムが登場した。

トレードで34歳のフラッコを獲得し、期待の新人ロックがいつでも交代できるようになった時、ブロンコスのQB探しのメリーゴーランドはようやく回転を止めるのだとエルウェイは考えている。

「ジョーをトレードで獲得し、彼が来てくれればうまくいくと思った。彼は今、キャリアの全盛期にいると感じている」とエルウェイは言う。「少なくともわれわれはそう願っている。ドリューのような若者が彼の下で学び、そのポジションを固められるようになれば素晴らしい。ペイトンが引退して以来、われわれはそういう選手を探していた。常に埋めるのが難しいポジションではあるが、ようやくそのポジションと自分たちの体制について好感触を得ることができた」

フラッコは2017年に背中の問題を抱え、昨シーズンは臀部(でんぶ)を負傷するなど過去数シーズンはけがへの対処を強いられてきた。コンディションが万全であれば、フラッコはマニング時代に定評があった司令塔の強さをチームに取り戻してくれるはずだとエルウェイは信じている。

「そのポジションにいる人物をチームが信頼できた時、そのフットボールチームは良くなる」と彼は述べた。「ジョーは能力を証明し、このチームの全員に自分がその人物なのだというところを見せた。チームも彼に良い反応を示した。彼はその地位に就く準備ができている」

マニング以降、エルウェイは他のQBについて何度も熱く語ってきた。昨年のキーナムもそうだった。フラッコへの称賛がいつまで続くかは勝敗次第であり、ロックをシーズンの最後までベンチに置いておくかもどうかによっても変わるだろう。ベテランQBのフラッコは過去2年、けがに対処しながら可もなく不可もないプレーをしてきたが、昨年序盤にはかつての実力が垣間見える場面もあった。

1970年代以来初めて2年連続でレギュラーシーズン敗退を喫したエルウェイは、今度こそQB問題を解決したと信じている。本当にそうなら、ブロンコスはプレーオフに進出するだろう。だが今回も空振りに終われば、彼の黄金のシートもそろそろ湯気を立て始めるに違いない。

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