デビュー戦で苦戦したブロンコスQBロック、「HoFであってスーパーボウルじゃない」
2019年08月04日(日) 03:342019年プレシーズンの幕開けとなったホール・オブ・フェイムゲームのドリュー・ロックのパフォーマンスを見る限り、ジョー・フラッコの先発クオーターバック(QB)の仕事は疑いようがないものだろう。
デンバー・ブロンコスのルーキーQBであるロックはレシーバーへのロングパスをミスしたり、ポケットを予想しきれずフィールド全体を見極めるのに苦戦したりと、デビュー戦は苦労の連続だった。結局、11回のパスを投げて7回を通すも34ヤードにとどまり、1回のランで6ヤード、サックを2回食らっている。
ロックが挑んだ7回のドライブは合計87ヤードのゲイン、うち5回はパントに終わり、1回はファンブル、1回はダウンを喫した。チームはアトランタ・ファルコンズに14対10で勝利しており、タッチダウンドライブを演出できなかったQBはロックのみだ。
ブロンコス公式サイトで「学習の試合として評価しようと思う」と話したロックは「間違いなく自分が学ぶことはあるけど、ここにこうして座っていることもそうだし、フィールドに初めて出たんだと思うと興奮する」と続けた。
「ホール・オブ・フェイムゲームだったから。スーパーボウルじゃない。プレーオフでもない。だから、自分にとっては学ぶことがたくさんあったし、楽しみにすることも多かったし、進歩すべきところも少しある」
ロックの言うことは正しい。今回の試合はブロンコスが望む長いプロキャリアの1試合目にすぎない。ホール・オブ・フェイムゲームはスター選手が多く出場しているわけでなく、レシーバーやランニングバック、オフェンシブラインの主力選手も含めてレギュラー陣の多くは不在だった。確かに、ロックの問題は周囲の存在以上のものがあるが、ロックの軌跡を現段階で結論づけるのは誤りと言える。
今オフシーズン前半に、ロックはまるで“まだピッチングの仕方を知らない速球派のピッチャー”のようだ、と表現したのはヘッドコーチ(HC)のビック・ファンジオだ。2019年ドラフト2巡目指名を受けてブロンコス入りしたロックはここからの成長が必要な選手であり、プレシーズンの時間を十分に生かせるだろう。
【C】