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ヘルメット使用に関して不満をぬぐえず、レイダースWRブラウンが再び異議申し立て

2019年08月20日(火) 13:36

オークランド・レイダースのアントニオ・ブラウン【AP Photo/Rick Scuteri)

オークランド・レイダースのワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウンが希望するヘルメットの着用を求めて再度、異議を申し立てた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地19日(月)夜に報じている。

8月12日には最初の抗議が棄却されているが、今回のブラウンはヘルメットの使用を段階的に停止していく1年の猶予期間を得ている他のプレーヤーと同じ権利を与えられるべきだと主張。また、NFLはこのルールの適用を任意としているとも強調している。

最初にこの一報を伝えたのは『Pro Football Talk(プロ・フットボール・トーク)』だ。

ラポポートは審判が「迅速に」実施されるだろうと付け加えたものの、正確なタイムフレームは分かっていない。

さらに、NFLネットワークのトム・ペリセロによれば、ブラウンはピッツバーグ・スティーラーズに在籍していた2018年シーズン終盤までさかのぼり、一見して終わることなき“AB騒動”に関してNFLが不当にマネジメントの権利を行使しているとも主張しているという。

ブラウンの世界が転じたのはスティーラーズからレイダースにトレードされた3月のこと。スティーラーズは代わりに2つのドラフト指名権(3巡目と5巡目)を得ている。トレーニングキャンプ地であるカリフォルニア州ナパには、熱気球に乗って華々しく登場したブラウンだが、練習にフル参加できない状態が続いていた。

当初、言われていた原因は足の凍傷であり、フットボールのケガとしては珍しいものだが、どうやら低温治療室に適切な履物を装着せずに入ってしまったことで凍傷を患ったと報じられている。

ブラウンがNFLのヘルメット規約に不満を抱いていることが伝えられたのはその後だ。レギュレーションではブラウンがこれまで唯一使用し続けてきたヘルメットではなく、新しいモデルに切り替えなければならないとされている。それに続いて、ブラウンがヘルメットの着用を継続できるようNFLに異議申し立てを行うとの一報ももたらされた。

レイダースのヘッドコーチ(HC)ジョン・グルーデンはプレシーズン初戦後、チームのブラウンに対する支持は不変だと主張。

しかしながら、ちょうど1週間前、裁定人によってブラウンの抗議は棄却された。

これを受けてブラウンは練習に復帰するも、それもまた長くは続かなかった。

ブラウンが再び姿を見せなかった18日、レイダースのジェネラルマネジャーであるマイク・マヨックはメディアを集めて即席の囲み取材の場を設け、ブラウンが姿を見せ、チームの一員として前に進むべきときが来たと述べた。

練習はなかったものの19日にはチームに合流したブラウンだが、それからほどなくして、新たな異議を申し立てることが伝えられた。

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