コルツQBアンドリュー・ラックが引退を表明
2019年08月25日(日) 12:37インディアナポリス・コルツのクオーターバック(QB)アンドリュー・ラックがプレシーズン中に電撃的な一報をもたらした。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロによれば、ラックがNFLを引退するというのだ。チームに引退の意向を伝えたといい、現地24日(土)夜の記者会見でそれを発表した。
第一報を伝えたのは『ESPN』だ。
土曜日に行われたプレシーズンゲーム後、メディアに「簡単な決断ではなかった。正直、人生で一番難しい決断だった。でも、自分にとっては正しい決断だと思っている」と明かしたラック。
「この4年くらい、ケガと痛み、リハビリ、そしてまたケガに痛みにリハビリをずっと繰り返してきた。シーズン中もオフシーズンもずっと続くし、しつこかったし、そこにはまって抜け出せない。唯一の抜け道が、もうフットボールをプレーしない、だったんだ」
コルツとシカゴ・ベアーズとの試合中にこの衝撃的なニュースがもたらされると、テレビ中継ではサイドラインでバックアップから先発へと繰り上げられるであろうジャコビー・ブリセットや他のチームメイトと言葉をかわすラックの姿がとらえられていた。
29歳のラックは過去数シーズンにわたってケガに苦しみ、2017年にはシーズンを棒に振る肩の負傷に苦悩した。
2018年には見事な復帰を遂げ、4,593ヤードを投げて39回のタッチダウンパスを成功させ、コルツをプレーオフにも導いている。カンザスシティ・チーフスのQBパトリック・マホームズがあれほどまでに素晴らしいシーズンを過ごしていなければ、おそらく、2018年シーズンの年間最優秀選手賞(MVP)はラックが手にしていたはずだ。
しかしながら、今オフシーズンもまたケガを抱えたラックは4月に痛めたふくらはぎの問題によりトレーニングキャンプに影響を及ぼしたほか、最終的には足首をも傷めてしまった。
「このプロセスばかりだった。自分の行きたい人生を歩めていなかった。痛みを抱えながらプレーして、思うように練習もできなかった2016年の後、二度とその道に行くまいと自分自身に誓ったんだ。でも、似たような状況に陥って、自分にとって先に進む唯一の道が、これまで関わってきたフットボールから離れ、このサイクルから抜け出すことだった」
そう話したラックは「よく言われるような分かれ道に遭遇したのさ。もしまたやるようなことがあれば、正直な方を選ぼうと自分に誓ったんだ」と付け加えている。
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