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QBラックには「彼の人生がある」とブレイディ

2019年08月27日(火) 15:12

ニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディ【AP Photo/Elise Amendola】

クオーターバック(QB)トム・ブレイディはペイトン・マニングのキャリアを追い越した。今、ブレイディはインディアナポリス・コルツでマニングの後を継いだアンドリュー・ラックのキャリアを足した分もしのいでいることになる。

現地26日(月)に『WEEI』の“The Greg Hill Show(ザ・グレッグ・ヒル・ショー)”に出演したブレイディは、ラックの引退に理解を示した。

「彼の人生だからね。誰にだって自分のやりたいことを選ぶ権利がある。彼には素晴らしいキャリアがあり、偉大なプレーヤーだった。誰もが、彼が常にケガのない状態であったならと願っている。これはコンタクトスポーツだし、彼がそれだけのケガをしたのは確かだから、みんなそれぞれのタイミングでリタイアするものだ。シーズン末に引退する人がいれば、シーズンが始まる前に引退する人も数多く見てきた。今回だってその一つの例に過ぎない」

20回目のシーズンを迎えるブレイディは42歳になったばかりだ。一方のラックは30歳の誕生日を迎えるまであと1カ月のところだった。ブレイディは2008年に抱えたACL(膝前十字靭帯)断裂以外、ほとんどの時間で健康的な状態を保っている。対してラックは多くのケガを抱えてきた。

ブレイディは自分がハイレベルで長い間プレーできる理由がサポートシステムにあると述べている。

「すべてだと思うよ。間違いなく身体的な要素もある。それに、感情的な要素もね。メンタルな要素もあると思うんだ。僕の視野にあるすべてを、選手として最高の状態であるためにまとめなければならない。それにはたくさんのサポートがいる。たくさんの人たちが必要だ。僕個人がそうやっているのが分かるだろう。僕にはチームメイトやコーチ、家族、友人、アレックス(ゲレーロ/トレーナー)や僕のトレーニングシステムがある。実績を残しつづけるにはそれらのすべてがまとまっていることが必要だ」

「フットボールシーズンというのはマラソンみたいなものだから、そういうサポートがあるときには最高の感覚だ。身体的にであれ、感情的にであれ、メンタル的にであれ、すごくきつい時期というのがある。そんなときには、厳しい中を後押しして助けてくれる人が必要だ。そんな簡単なものではないからこそね。大きなチャレンジだけど、そのチャレンジを乗り越えたときには大きな見返りもある」

フィールドを離れるラックにブーイングしたコルツファンがいたが、ブレイディはそのときの感情はいずれ過ぎゆくと言う。

「エモーションはあれだけだと思う。すべて来ては去っていくもの。そのときには、僕は感情の部分では何も決めないようにしないと思う。僕らは感情的な存在だ。ただ満ちては引いていくだけ。僕の考えでは、それも単なる人生の一部ってことだね」

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