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ジャイアンツRBバークリーに希代の才能を見いだすバリー・サンダース

2019年08月29日(木) 00:37


ニューヨーク・ジャイアンツのセイクワン・バークリー【AP Photo/AJ Mast】

アンドリュー・ラックの衝撃的引退の余波を受けて、このところバリー・サンダースの名前を頻繁に耳にする。彼もまた、余力を残しながらの引退で世間を騒がせた元選手だ。

だが、そんなサンダースがニーヨーク・ジャイアンツの2年目のランニングバック(RB)セイクワン・バークリーに対して抱く思いには耳を傾ける価値があるかもしれない。

「1年目(だけ)がとても良いシーズンになる選手は大勢いるが、彼は全ての時代を通して記憶される偉大な選手になるポテンシャルを備えた1人と見受けられる」とサンダースは『New York Daily News(ニューヨーク・デイリー・ニュース)』のパット・レオナルドに語った。「それに、彼はジャイアンツに以前の栄光を本気で取り戻そうと、同じくらいハングリーで、同じくらい意欲を燃やしていると思う」

サンダースと言えば、史上最高のRBを語る時にウォルター・ペイトンやジム・ブラウンとともに最もよく名前を挙げられる人物であるだけに、これは最高の賛辞だ。

バークリーと同じように、サンダースもさっそうとNFLに現れ、その年のルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

10度のプロボウルに選ばれた彼は華麗なカットバックで1万5,000ヤードを超えるラッシングヤードを獲得し、99回のラッシングタッチダウンを決めてボールを置いた。

確かに輝かしいキャリアのスタートを切ったバークリーだが、彼にとって今シーズンは極めて重要なものになるとサンダースは指摘する。

「彼には今年も同じくらいのモチベーションを持って臨んでもらいたいね。昨年の成功を踏まえて、相手は彼を標的にしてくるに決まっているし、次のシーズンはさらに困難になるだろう」とサンダースは述べた。「彼がこれからどんな選手になるかについて、間違いなく多くを教えてくれる1年になる」

サンダースは機敏な動きと強靱(きょうじん)な太ももを使った非常に低い姿勢のランで有名だ。彼はバークリーにも同様に、勝つために作られたパワフルで強健な肉体構造を見いだしている。

「ディフェンダーへの彼の対応を見るだけでも、ジャブ、ステップ、フェイク、スピードなど大学時代に相手を蹴散らした方法の大半がプロでも通用したことが分かる」とサンダースは述べた。「彼はつかまることなく、逃げ切ることができる。鍛え方もいいし、見事なお手本のような肉体だよ。私よりずっと大きく見える。彼のプレーを見ていると、フットボールでできないことなどなさそうだ。そして、目が離せない。彼はロングランかどうかに関係なく、ただプレーを見るだけで楽しめるタイプだ」

デトロイト・ライオンズの選手だったサンダースはハイライトリールの常連だったが、チームは彼のキャリアの大半を通して苦戦し、プレーオフ出場権を得るのが精いっぱいだった。

2年目のバークリーが先発クオーターバック(QB)として組むのは、少なくともあと1シーズンはイーライ・マニングになるだろう。その後は高確率でダニエル・ジョーンズに代わるはずだ。

バークリーには安定したQBからボールを受け取り、プレーオフに多く出場してもらいたいとサンダースは考えている。

「16、17人もの先発QBを相手にした私のような不運な状況にはならないでほしいね」とサンダースは笑って言った。「そういう経験は彼にはしてほしくない。そこは安定していてほしい。多くの人々が(ジャイアンツに)高い期待を抱いていることだろう。彼らにはQB(ジョーンズ)がいる。それはこの先何年も続くダイナミックなコンビネーションを見せてくれるはずだ」

ジャイアンツはバークリーの驚異的なフットワークがこの先の成功を運んできてくれることを願っている。それはこれから展開することになるが、少なくともこの時点でバークリーが1人の偉大な選手の敬意と注目を引き寄せたことは確かだ。

【M】