ジャクソンビル・ジャガーズからの離脱を望むコーナーバック（CB）ジャレン・ラムジーだが、チームメンバーである限りは試合で全力を尽くすつもりだ。

チーム組織との緊張関係が高まる中、ラムジーがトレードを要求したとのニュースが流れてから一日、ラムジーは質問に答えるべく記者の前に現れた。

トレードを求めていることを否定しなかったラムジーは、その要求がチームメイトを動揺させることを望んでいないとつけ加えている。また、そのときにチームメンバーとしてとどまっているのなら、テネシー・タイタンズ戦でプレーする準備はあるとのことだ。ラムジーは次のように語っている。

「今日、できる限り早い段階で話したかった。なぜなら、チームメイトが木曜日の試合に向けて準備する妨げになりたくなかったからだ。今の俺はまだジャクソンビル・ジャガーズの一部だ。そのことに満足しているし、俺も試合に備えている。今のフォーカスはそこにある。ミーティングに出てメモを取っている。ウオークスルーやプラクティス、そして、俺たちがやらなければならない全てに対して準備ができているんだ」

24歳のラムジーはジャガーズでの準備作業についてさかんに “今のところは”というフレーズを用いていた。

「誰に対しても、悪いことやネガティブなことで言うことは何もない。くだらないことは起こるけれど、そういうもの。全員が、何が起こっているか詳しく知っていると思う。だから、そのことについて話したり、詳しいところに踏み込んだりしたくない。神のなさるままにして、（他の面々と共に取り組んでいる）自分のエージェントに問題解決を任せる。自分が集中できることに集中するよ。それは、ここにいる間は良きチームメイトであり、試合に備えてみんなを支えることだ」

ラムジーは自分の知る限りはラインアップに入っているだろうと話しており、守備コーディネーター（DC）のトッド・ウオッシュもラムジーがプレーすると想定している。

ジャガーズとNFLで最高のコーナーバック（CB）の一人との迫りつつある別離は、現地15日（日）にヒューストン・テキサンズに黒星を喫した試合中に、サイドラインでラムジーとヘッドコーチ（HC）ダグ・マローンがいさかいを起こしたことにつながっている。『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートは、ラムジーとチームの問題はディフェンス陣におけるラムジーの起用法に端を発していると伝えていた。

記者に囲まれての取材対応の中で、ラムジーはチームやコーチ、もしくは自分の起用法についての不満にかかわる質問に直接的に答えることはなかった。また、サイドラインでのいさかいについて、マローンHCと話してはいないという。

チームメイトの迷惑になることを避けたかったラムジーは、トレード要請のニュースをリークしたのは自分でもエージェントでもないとしている。

15分を超える記者会見の中で、ラムジーはボクサーのように質問をかわしながら、繰り返しジャクソンビルにいる限りチームメイトのためにハードにプレーすると語っていた。

「俺にとって大事なのは勝つことだけさ。誰もが俺が[スラング]勝利を望んでいると知っている。言葉遣いは申し訳ないが、[スラング]誰もがそれを知っているんだ。それが俺だ。その情熱、炎、ハート。みんなそれを気に入っている。ここにいる限り、俺はそれを続けるつもりだ」

そんなラムジーが今後はどこで勝利を目指すのかは、まだ分かっていない。

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