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マリオタとタネヒルのQB交代は考えていないとタイタンズHCブラベル

2019年09月21日(土) 04:37

テネシー・タイタンズのマーカス・マリオタ【AP Photo/Phelan Ebenhack】

現地19日(木)、雨が降りしきるジャクソンビル・ジャガーズ戦でテネシー・タイタンズのクオーターバック(QB)マーカス・マリオタが気まぐれなボールに悪戦苦闘する中、バックアップQBのライアン・タネヒルがヘルメットを着用してサイドラインに控えた場面があった。

この日のマリオタは4本のタイヤがすべてパンクしてしまったバスよりも苦戦していた。マリオタがベンチに座っているタイミングで、タネヒルがヘルメットをかぶってストレッチしていたため、交代の兆候かと見る向きもあったが、結局、実現には至っていない。

攻撃権が入れ替わり、マリオタは苦しみに苦しんだ試合を終わらせるべく、フィールドへと向かっていった。

試合後、ヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルはクオーターバック交代には程遠かったとコメント。チームの公式スクリプトにはタネヒルがヘルメットを着用していた理由について、ブラベルHCが「それほどのことはない。単にヘルメットをかぶればコールを聞ける」と述べたと記されている。

タネヒルのヘルメット着用に関する理由は論理的だ。しかしながら、ブラベルHCはクオーターバック交代が迫っているかどうかについてはそれ以上話しておらず、その翌日、報道陣に現時点でQB交代を考えてはいないと明かした。

ジャガーズ戦のマリオタのパフォーマンスはボックススコアからは伝わらない典型的なケースと言える。

試合を見ていなければ、304ヤードのパスを投げてターンオーバーなしの結果はそこそこに思えるかもしれない。9回のサックを食らったことがパス成功率57.5%――40回中23回成功――とタッチダウンなしの結果に終わったと見なすだろう。加えて、デリック・ヘンリーは1タッチダウンを挙げるも稼いだのはわずか44ヤードと、ランゲームの助けも得られなかったのだと考えるはずだ。

ただし、すべて仮定の話だ。その言葉がすべてを物語っている。

事実、マリオタはスタートから不調を極めており、ショートスローもロングスローもつながらず、アウトサイドに投げてもミドルに投げてもボールが通らない。高くしてもダメ、短くしてもダメ、前半はまったくもって前進できず、タイタンズはジャガーズの新人QBガードナー・ミンシューを相手に14対0と無得点で試合を折り返した。

マリオタは試合を終えて「あんなふうに試合をスタートさせるなんてダメだ。それを理解しないと。前半はまったくチームを支えられていないし、みんなにプレーしてもらえるチャンスを作れなかった。とにかく、出ていって何かしらまとめ上げないといけないと思っていた。シーズンを通してこの気持ちを持ち続け、みんながプレーできるチャンスを作っていかないといけない」と話している。

【C】