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レッドスキンズQBキーナム、奇跡の地でのバイキングス戦も「いつも通りの試合」

2019年10月24日(木) 00:30


ワシントン・レッドスキンズのケイス・キーナム【AP Photo/John Bazemore】

USバンク・スタジアムでケイス・キーナムが最後に投げたパスは、流れるように飛び上がったステフォン・ディッグスの腕に飛び込んだ。体勢を立て直して走り出したディッグスはそのままタッチダウンを決め、2018年1月14日(日)の“ミネアポリスの奇跡”がここに誕生した。

現地24日(木)の夜、キーナムはその英雄的プレーを演じた地に、また別のチームの一員として戻る。彼の所属するワシントン・レッドスキンズとミネソタ・バイキングスの対戦だ。

少なくとも今週までレッドスキンズの先発を務めることになっているキーナムは、曲折を経たNFLキャリアの中で最高のシーズンを楽しんだミネソタへの再訪によって感傷的な記憶が呼び起こされるのではとの推測を一蹴した。“ミネアポリスの奇跡”が頭に浮かぶことはないとキーナムは主張する。

「サーズデーナイトでプレーするショートウイークでは、思い出にふけっている暇なんてないよ」と彼はチームの公式サイトで述べた。「あれは特別な時間、特別なプレー、特別な仲間たちで、永遠に俺の記憶に残り続ける出来事だけど、今週それに浸ることはない」

キーナムはミネソタで記憶に残る2017年を過ごした後、2018年はデンバー・ブロンコスに見捨てられ、現在はワシントンで沈没船のかじ取りをさせられている。ヒューストン・テキサンズやロサンゼルス・ラムズでもプレーしたことがある31歳の彼は、バイキングスにいた期間はあまりにも短かかったため、ノスタルジーを覚えることはないと付け加えた。

「俺にとって大きな意味を持つ場所はたくさんある」とキーナムは言う。「いろんなところを転々としたからな。ミネソタも立ち寄った場所の1つ。そこでの時間は楽しんだけど、短かった。今はここでの時間を楽しんでいる。ここが今の居場所だ。レッドスキンであることにワクワクしているし、あの場所へ行ってフットボールの試合に勝つことにワクワクしている」

キーナムは明らかに#RevengeGame(リベンジゲーム)の賛同者ではない。「このリーグでは試合で必要以上に鼻息を荒くする必要はないんだ。特に、これだけ素晴らしいディフェンスを持ったチームでプレーしている時なら余計にね」とキーナムは述べた。「どんな状況であれ、自分たちの全てを出し切らなきゃならないのは変わらない。これだけ長くプレーしていると、このまま続けていけば毎週のようにかつての所属チームと対戦することになるなって心境に達したよ。俺にとってはいつも通りの試合に過ぎない」

“ミネアポリスの奇跡”以来の再訪となるキーナムと感動の再会シーンはあるのかと聞かれたディッグスは、うまい答えを返している。

「いやあ。別に俺の彼女でもなんでもないからね」と彼は『Star-Tribune(スター・トリビューン)』のベン・ゲスリングに語った。

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