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衝撃の敗北、ファルコンズが全てで上回っていたとセインツHC

2019年11月11日(月) 15:35

アトランタ・ファルコンズのマット・ライアン【AP Photo/Rusty Costanza】

今週の試合の中でも、アトランタ・ファルコンズが敵地で1敗のニューオーリンズ・セインツを下したゲームほど驚きのリザルトはない。

わずか3年前にはスーパーボウルに出場しながらも、ファルコンズはそれ以降で厳しいときを過ごしてきた。ヘッドコーチ(HC)ダン・クインの身を守るべく先日にはコーチングスタッフがシャッフルされたが、その動きは沈みゆくタイタニックでデッキチェアを並べ替えるのに似ている。

しかし、現地10日(日)に試合が終わったとき、圧勝を収めていたのはそのファルコンズだった。ファルコンズはセインツがクオーターバック(QB)ドリュー・ブリーズ時代に入って初めて、セインツを10点以下にとどめたチームとして、26対9での勝利を挙げている。

セインツのショーン・ペイトンHCは試合後に「彼らは3つのエリア全てでわれわれを打ちのめした。彼らはわれわれよりうまくプレーした。機を見て、その状況で勝つ十分なチャンスがあった」と振り返った。

「サードダウンでの彼らはボールの両サイドで優れていた。ペナルティも、彼らの方が良かった。したがって、トータルとして、われわれはもっと良い仕事をしなければならなかった。それは私を初めとしてだ」

バイウイーク開けのセインツは今回もマイケル・トーマスがビッグゲームを展開していた(キャッチ13回、152ヤード)が、その他の点ではシーズン前半に誰を止めるのにも苦戦していたファルコンズに敗れることとなった。

ファルコンズはこの日、ブリーズに6度のサックを浴びせている。ちなみに、この試合が始まる前まで、ファルコンズが今季に記録したサックは7回だった。いつになくペナルティが多かったセインツでは、いつもなら全方向的に活躍するランニングバック(RB)アルビン・カマーラがほぼ何もできず、キャリー4回、24ラッシングヤードという結果に終わっている。

日曜日の敗戦にまつわる全てが、セインツの選手、コーチ陣、そして試合を見つめる者たちを驚かせた。しかし、ペイトンHCには衝撃の敗北に心悩ます様子がない。

「これは一種の・・・教訓とは言わないが、このリーグは週ごとにあまりにも動き、集中していなかったり、準備ができていなかったりする場合がある。常にエモーションとともにプレーされるゲームであり、彼らがわれわれを上回ったのだと思う。彼らのプレーが上回り、コーチングが上回り、勝利にふさわしかった」

セインツはいまもNFCのプレーオフ予想の上部にとどまっており、今後巻き返していくためには同地区のタンパベイ・バッカニアーズ、カロライナ・パンサーズ、そして再びファルコンズとあたるこれから3週間において自分たちをよく知るチームを相手にやるべきことをやり遂げなければならない。日曜日に学んだように、ライバルたちと戦うときには、記録など関係ないのだ。

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