ライオンズがQBスタッフォードをインアクティブとした経緯を説明
2019年11月12日(火) 16:15現地10日(日)にクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードがインアクティブだった驚きの一件が、月曜日になってさらなる注目を集めている。
NFLがデトロイト・ライオンズによるスタッフォードの負傷への対処について調査しており、こういったケースに対してはこれが標準的な措置だと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じた。
スタッフォードはシカゴ・ベアーズ戦までの練習に制限付きで参加し、試合に向けては背中の負傷によるクエッショナブルとしてリストアップされていた。最終的にサイドラインで試合を過ごしたスタッフォードだが、少なくとも登場に備えた装備を整えるのではなく、インアクティブ選手のものであるパーカーとスウェットパンツ姿だったのは予想外だった。
ライオンズのヘッドコーチ(HC)であるマット・パトリシアは金曜日から日曜日に何が起き、それがスタッフォードのステータスにどのような変化をもたらしたのかを説明しようとしている。パトリシアHCによれば、土曜日の夜にはスタッフォードがおそらくプレーできないことを把握していたものの、それでもスタッフォードが望むならば日曜日に戦える装いをすることを許可することを考え、その点をすり合わせるべく試合前に再び会うつもりだったという。
「私はただ、ギリギリまで待ちたかっただけだ。彼と、彼がこの組織にこれまでしてくれた全てのことに対する敬意からね。彼がユニフォームを着たいなら、日曜日まで選択肢を残しておきたかった。それが重要だと思う。それが一人の選手にとって、大事なことだと思うんだ。私は彼にその選択肢を残して起きたかった。だから、彼がそういう格好をしたいなら、日曜日の朝に公式なものとしたかった」とパトリシアHCは述べた。
予定されていたこととは言え、チームはスタッフォードがプレーする選択肢が全て潰えたことを土曜日に確認した上でそこにたどり着いたという。
とは言え、この情報は故障者報告でクエッショナブルだったスタッフォードがインアクティブになった経緯を完全に釈明しているものではない。パトリシアHCは続けて、スタッフォードが練習の間は良い感触だったものの、金曜日の夕方に行われた検査と評価によって背中にいくつかの懸念が生じたのだと説明。それは故障者報告がすでに提出された後だった。
「選手を除外にダウングレードしてしまえば、その選手をアクティブにしたり、試合用の装いをさせたりできない。ダウングレードしてしまった後にユニフォームを着せるのはもっとややこしくなると考えた。だから、もう寝てしまって明日になったらどういう感じかを確かめ、決断しようということだ。私の一番の懸念は、彼を除外してしまえばその試合のために彼に装わせることすらできないという点で、私は選択肢を残しておきたかった」
「結局、彼への敬意によって最後の瞬間まで待ってから歩みだし、結果として“ノー”という感じであることも、私は理解しておかなくてはならなかった」
パトリシアHCは過去に名声ある熟練のNFL選手にインアクティブになると伝えるのが辛かった経験についても明かしており、スタッフォードへの敬意から今回の措置に至ったというのもうなずけるところかもしれない。
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