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絶好調からどん底に落ちた49ersのKマクフロリン

2019年11月13日(水) 15:47

サンフランシスコ・49ersのチェイス・マクロフリン【AP Photo/Tony Avelar】

キッカー(K)チェイス・マクロフリンはルーキーシーズンの大半でしっかりとした足場を固められないでいる様子だったが、現地11日(月)には間違いなくヒーローのパレードへと向かっているように見えた。少なくとも、試合がオーバータイムに入るまでは。

マクフロリンはサンフランシスコ・49ersのKロビー・ゴールドが健康上の問題からプレーできなくなったというシンプルな理由で、フリーエージェント(FA)としてチームにやってきたばかりだ。それまでの4試合で残したフィールドゴール成功率66.7%、ポイントアフタータッチダウンでのキック成功率100%という数字をもって、マクフロリンはベテランKの代役を務めるに至っている。

4クオーターを通じてマクフロリンは絶好調だった。マクフロリンは3回のフィールドゴールを全て決めており、その中には試合をオーバータイムまでもつれ込ませた47ヤードのフィールドゴールも含まれている。輝かしいパフォーマンスを披露して、マクフロリンはオーバータイムを迎えた。

『ESPN』のブロードキャスターであるジョー・テシートアやブーガー・マクファーランドでさえ、マクフロリンをぽっと出の新人ではなく、プレッシャーをうまく受け入れ、状況に合わせた対処ができる選手だと認めはじめた。

ランニングバック(RB)ラヒーム・モスタートがファーストダウンまであと1ヤード足りないところで止まったのはそんなタイミングだった。ビデオレビューが行われ、シアトル・シーホークスがその後にタイムアウトを取った。マクフロリンはゲームを決めることになるかもしれない自分のキックについて、考え、考え、考え抜いていた。

そして実際にそのときがやってくると、マクフロリンのキックは大きく左に逸れ、ボールはスタジアムのトンネルの中に飛び込んでしまったのだ。

「こんなところにボールが飛んでくるなんて思わないわよね」

「正確に何が起こったのかは分からないんだ」とマクフロリンは『NBC Sports Bay Area(NBCスポーツ・ベイエリア)』に語っている。

「映像を見てみなきゃ。でも、少し急いでいて、ちょっと高く当たってしまった。ミスするなんて残念だ」

そう、そのミスによって逃してしまったのだ。失敗に終わったアテンプトによってシーホークスが息を吹き返し、結果としてKジェイソン・マイアーズにフィールドゴールを決められて49ersは2019年初めての敗北を喫した。

6月から4チームを渡り歩いているマクフロリンに同情する者もいるだろう。オーバータイムの悪夢まで、全てを正しくやり遂げていたのだ。また、グールドに同情する者もいるはずだ。マクフロリンがプレシャーに満ちたキックに向かうたびに、グールドはサイドラインで苦しそうな表情を浮かべていた。

グールドについてマクフロリンは「彼はただ“うつむくな”とだけ言った。このゲームにはたくさんの浮き沈みがある。残念ながら、今日はその中の一つだっただけだ」と話している。

チームが長期的なポジション変更を真剣に検討しなければならないような状況とは異なり、49ersは自分たちが8勝1敗であること、そして、グールドがじきに復帰することを考慮できる。マクフロリンがどこか別の場所でまたチャンスを得られることを願おう。

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