ニュース

QBフォールズは「ミンシューマニア」を越えられると信じるジャガーズ

2019年11月14日(木) 00:39

ジャクソンビル・ジャガーズのニック・フォールズ【AP Photo/John Raoux】

ジャクソンビル・ジャガーズがミンシューマニアの休止ボタンを押すのを外部が眉を上げて見守る中、ジャガーズのロッカールーム内はニック・フォールズへの信頼感で満ちあふれている。

「何でそんなことを聞くの? 彼はスーパーボウルで優勝したクオーターバック(QB)だよ」とワイドレシーバー(WR)のキーラン・コールは『The Florida Times Union(ザ・フロリダ・タイムズ・ユニオン)』に語った。「当然ながら、俺たちには自信がある。彼のスローはオンタイムだ。彼はオフェンスを知っている。彼は全てを見てきた。彼に対し、ディフェンシブなカバーは通用しない」

シーズン開始からたった10プレーで左の鎖骨を折ってしまったフォールズだが、ここ2週間は練習に参加し、おおかた通常通りの状態に戻って鋭いボールを投げているように見える。

「自転車に乗るような感覚さ」とWRのD.J.チャークは言う。「自分の仕事をきちんとしている限り、ニックも必ず彼の仕事をしてくれる。オープンなところにいさえすれば、ボールはキャッチできる場所にピンポイントでやってくる。だいたいそんな感じ」

ガードナー・ミンシューはジャガーズにやってきて戦いに協力し、彼らを4勝5敗へと導いた。このルーキーはリリーフとして見事な活躍を見せ、その過程で爆発的な現象を引き起こした。しかし、第9週のロンドンでは何度もターンオーバーを喫し、ヘッドコーチ(HC)ダグ・マローンに手綱をニック・フォールズに返す口実を作ってしまった。

ジャガーズはまだプレーオフ進出を賭けて争っているが、それにはここからの伸びが必要になる。幸運なことに、そうした連勝というのは最近のフォールズの得意分野だ。彼は過去2年、プレーオフを含めて12月と1月という遅いスタートながらイーグルスを9勝2敗に導いた。

「みんな大いに期待していいと思うよ。彼は出場する準備ができていて、すぐに戦える状態なんだから」とWRのクリス・コンリーは述べた。「彼はガンスリンガー、俺たちの優れたリーダーだ」

ミンシューのポケットでの機動力、プレーを引き延ばす能力と正確なスローは、一流とは言えないオフェンシブラインの後ろでチームの助けとなった。だが、ジャガーズはルーキーの後ろでエンドゾーンの一貫性を見つけることに苦労した。今シーズン、試合平均350ヤード以上を稼ぎながらも、1試合で20点未満しか得点できていないチームはNFLでジャガーズだけだ。

日曜日にAFC南地区のライバルであるインディアナポリス・コルツと対戦する重要な試合を皮切りに、彼らはフォールズがその問題を解決してくれると期待している。

ベテランQBの指揮に信頼を寄せるのはオフェンス陣だけではない。

「ニックには純粋な信頼しかない」とディフェンシブエンド(DE)のカライス・キャンベルは述べた。「彼のワークエシック、準備の仕方、ただただ尊敬の一言だよ」

フォールズのラインアップ復帰についてジャガーズの選手たちからはいい話しか出てこなかった。次はフォールズが勝利を重ねることでその信頼に応える番だ。そうでなければミンシュー復帰を熱望する声が再度高まるに違いない。

【M】