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次世代の選手と呼ばれるのは「すごくクール」とテキサンズQBワトソン

2019年11月15日(金) 04:37

ヒューストン・テキサンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/Ian Walton】

ラマー・ジャクソン率いるボルティモア・レイブンズがデショーン・ワトソンのヒューストン・テキサンズを迎え撃つ現地17日(日)の大型マッチアップはボルティモアで現地時間13時【日本時間18日(月)3時】にキックオフする。

2人のダイナミックなクオーターバック(QB)はフィールドを興奮の渦に巻き込むことだろう。2人のMVP候補の対決だ。想像を超えた域に達するマスターたち。彼らがボールに触れるたびに周りが息をのむアーティストたちだ。芝の上を浮揚するさまは魔法のように見えるかもしれないが、それでもまだ隠し球のトリックは全て明かされていない。

そのせめぎ合いは伝説級のものになるかもしれないが、QB同士の間に敵対心はない。

ジャクソンについて聞かれたワトソンは13日(水)、「俺はクオーターバックとして誇りを持っていて、彼の友人としての誇りも持っている」と答えた。「NFL入りの時はあれこれ批判されたけど、俺は常に彼を励ましてきたし、オフシーズンにはよく話をした。ずっと、大学時代に対戦していた頃から、彼とは友人だった。否定派が無理だと言ったことを全て実現し、それ以上を成し遂げてきたやつだよ。彼のキャリアはめちゃくちゃ明るい。これからもすごいことをやり続けるだろう」

ワトソンとジャクソンは2016年に大学フットボール史に残る途方もなくエンターテイニングな試合を演出したことがある。ジャクソンのいたルイビル大学はワトソンのクレムソン大学に僅差で敗れた。

日曜日の対決は、未来の一端をのぞかせてくれるかもしれない。フットボールを背負って立つ次の偉大なライバルQBたちの姿だ。ワトソン、ジャクソンとパトリック・マホームズが次の10年のAFC覇権を争うところを見たいと誰もが願うことだろう。

「トム(ブレイディ)、(ドリュー)ブリーズ、アーロン(ロジャース)といった殿堂入り確実な伝説級のQBたちに続く世代がいるのはいいことだ」とワトソンはチームの公式サイトで語っている。「彼らがいつまでプレーを続け、ここにいるかなんて分からないよ。だから、次の世代がこのリーグとNFLを続けていくべきなんだ。それはエキサイティングだし、たくさんいいチームがいて、たくさんの点を取れたらいい。それは励みになる。自分がその一部になれるのはすごくクールだ」

今のNFLで最もエキサイティングと言われるQBたちの多く――ワトソン自身を含め、マホームズ、ジャクソン、ラッセル・ウィルソン、ダック・プレスコット、カイラー・マレー――がアフリカ系アメリカ人であることも重要な意味を持つ。過去には閉じられていたポジションでの活躍の場は確実に広がっており、リーグ内でのQBへの考え方も変わりつつある。

「それはいいことだ。標準とはちょっと違うって言ってもいいかな」とワトソンは述べた。「その一部となって、そうした1人になれるのはすごいことだよ。俺たちはそれを誇りに感じるし、今までの流れを変えて、正しい方向に続けていきたい。人種とか肌の色なんて関係ないんだ。フットボールをしたいやつはフットボールができる。賢いやつは賢いし、正しい指導を受けて実戦でパフォーマンスを出せれば、QBにだってなれるんだ。特別に意識してはいないけど、それはみんなが話したがらない重要な問題だ」

日曜日のジャクソンとの試合については、あまり彼のポジションに注目はしていないとワトソンは言う。彼が気にするのはレイブンズのディフェンス陣の方だ。

「相手のオフェンスサイドにはあまり集中しない」と彼は述べた。「俺は自分の仕事に集中し、しっかり準備したい。周りの人たちもプレーの準備ができていて、ハイレベルの仕事ができる状態にしたいんだ。相手のすることやラマーのことは俺がコントロールできるわけじゃないからね。そういうことに気を取られてはいられないよ。俺はただ自分の仕事と60分間プレーすることに集中するだけ」

ワトソンとジャクソンの60分間のせめぎ合いは視聴者にとって日曜日の午後の大いなる楽しみとなるだろう。

【M】