出場停止のDEギャレットを支援するブラウンズ
2019年11月16日(土) 09:20ピッツバーグ・スティーラーズを打ち破った功績が醜いいさかいによって損なわれてから12時間強が過ぎた頃、クリーブランド・ブラウンズのヘッドコーチ(HC)フレディ・キッチンズがメディアに心境を明かした。
キッチンズのメッセージをまとめるとこうだ。
マイルズ・ギャレットは今回の出来事を申し訳なく思っており、ブラウンズはひとつの家族として兄弟にそうするように、ギャレットをサポートする。ただし、ギャレットの行動がチームの転落の要因として用いられないよう確実にする必要もある。
キッチンズはギャレットについて「彼は昨夜に起きたことの大きさを理解し、非常に後悔している。彼は自分の行動を心から申し訳なく思っている。自分自身を失望させたこと、チームメイトを失望させたこと、チームを失望させたことを理解している」とコメント。
ディフェンシブエンド(DE)ギャレットに無期限出場停止、ディフェンシブタックル(DT)ラリー・オーガンジョビーには1試合の出場停止処分が下ったことを受け、ブラウンズは現地15日(金)に団結を図ろうとチーム施設に集結。ギャレットはチームメイトに謝罪し、仲間はそれを受け入れ、サポートを申し出たという。
ガード(G)ジョエル・バイトニオは「あいつは俺たちにとにかく謝りたがっていた。冷静さを失ったと言っていた。弱さだったとも言っていたし、絶対にああいった状態になるべきではなかったと話していた。今回のことが彼のレーダーのひとつのインシデントだったことを証明するつもりだと。(中略)試合日に俺たちといられないことで俺たちをがっかりさせたと思っているようだった」と明かしている。
バイトニオの最後の発言は真実と言えるだろう。ブラウンズは過去6試合で発揮されたギャレットの流れを変えるプレーを生かせなくなるのだ。プレーオフ進出の可能性を残しているとあって、ギャレットの力に変わるものを見いだす必要がある。
「われわれは自分たちを家族だと考えている。誰かが傷ついたり、今回のような気持ちを抱えたりしたときには、彼らを支援していく」とキッチンズが語るように、ブラウンズは可能な限りギャレットをサポートしていくことになるだろう。
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