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強みはディフェンスとスペシャルチームだとQBブレイディ

2019年11月19日(火) 17:00


ニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディ【AP Photo/Michael Perez】

現地17日(日)に勝利を収めたクオーターバック(QB)トム・ブレイディは抑制された様子でメディアの質問に答えていた。その振る舞いに、ニューヨーク・ペイトリオッツのことに精通した人々の中では警鐘が鳴ったかもしれない。

もちろん、心配する必要などない。ペイトリオッツは9勝1敗であり、その未来をしっかりとコントロールしている。だが、ブレイディはボールの自分サイドがうまくいっていないことに軽く落胆している様子だった。

ブレイディ本人がそれに気づいていて、現実を受け入れることを恐れていないのは朗報だ。

月曜日に『The Greg Hill Show(グレッグ・ヒル・ショー)』に出演したブレイディは「僕らのチームの強みはディフェンスとスペシャルチームだ」と語った。

「だからオフェンスについてはチャンスがあるときにそれを活かし、自分たちの強みがどこにあるかを理解してそれに向かってプレーするよう努力しなきゃ。ショートフィールドじゃない。ターンオーバーじゃない。レッドエリアに入ったときにそのチャンスを活かし、タッチダウンを決めることだ。僕らのオフェンスはそういうオフェンスであり、僕らのチームはそういう場所にいる」

ペイトリオッツのラッシングアタックは先月にやや沈んでおり、過去4試合のどれも100ヤードに到達していない。前戦の数字はシーズン第4週以来の低さとなり、ペイトリオッツオフェンス陣は今季2度目の300ヤード未満、20ポイント未満にとどまった。

もちろん苦戦するオフェンス陣の中心にいるのがブレイディだが、日曜日の前半戦にはこれまでにない不調に陥っていた。前半2クオーターを合わせてパスインコンプリートは14回を数え、これはキャリアを通したどの試合よりも多い。また、パサーレーティングも2013年以来で最も低くなりそうなペースだ。

苦戦の大きな原因の一つが、ワイドレシーバー(WR)の顔ぶれが変わっていくことだ。ペイトリオッツはジョシュ・ゴードンに別れを告げる一方、モハメド・サヌーをトレードで迎え入れ、開幕から9戦にケガで参戦できなかった1巡目の新人ニキール・ハリーも加わった。そういった状況にあってシーズン第11週に向けて馴染ませるには時間がなく、ディテールにこだわるブレイディとともにプレーするとなればなおさらだ。

それでもディフェンス陣の活躍もあり、ペイトリオッツはレコードブックを更新するペースできている。ペイトリオッツは19年連続で勝ち越しを決めたばかりだ。また、10試合を通じて9勝1敗かそれ以上の成績を収めたのは1990年以来4度目となる。過去3度にそれを記録した際、ペイトリオッツはAFCチャンピオンシップ戦で敗北(2015年)、スーパーボウルで敗北(2007年)、スーパーボウルで勝利(2004年)といった結果を残した。

したがって、実のところまったく問題ない。ただ、大量ポイントが期待できないだけの話しなのだ。

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