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早とちりで最後のスナップを逃したレッドスキンズQBハスキンズ

2019年11月25日(月) 17:08


ワシントンのドゥエイン・ハスキンズ【AP Photo/Patrick Semansky】

そのとき、ワシントン・レッドスキンズは今季2度目の勝利を挙げるまであとわずかというところまで来ていた。ニーダウン1回で、デトロイト・ライオンズを19対16で下す寸前だった。しかし、先発クオーターバック(QB)がどこにも見当たらないのだ。

第4クオーター残り2秒、ライオンズのQBジェフ・トリスケルがこの日3度目のインターセプトを喫した直後、レッドスキンズQBドウェイン・ハスキンズはチームメイトとともにフィールドにいて、彼らを勝利のフォーメーションに導くはずだった。だが、そんなハスキンズはファンと共にセルフィーに興じ、1プレー早くレッドスキンズの勝利を祝っていたのだ。

レッドスキンズの暫定ヘッドコーチ(HC)であるビル・キャラハンはハスキンズに代わってバックアップQBのケイス・キーナムを呼び、レッドスキンズの最後のプレーでひざまずかせた。

キャラハンHCは『ESPN』に「いや、私は笑えない。勝利してうれしい。それには対処するつもりだ。ただ試合に勝ったことを喜んでいるだけ。私にはその必要があったのでね」と述べている。

ハスキンズはパス29回中13回成功、156ヤード、インターセプト3回という数字でスターターとして初勝利を収めた。しかし、冒頭で触れた部分ではまだ勝利を決めるに至っていなかったにも関わらず、ハスキンズはディフェンス陣の最後のターンオーバーをキャリア初勝利であるかのように祝ってしまったというわけだ。

「俺はものすごく舞い上がっていた。ウオーターボトルを壊したほどさ。見上げたら俺たちは勝っていた。もう試合は終わったと思ったんだ。次はちゃんと分かっているよ」とハスキンズはコメントした。

今季に次があるかどうかは分からない。2勝9敗のレッドスキンズは4つのプレーオフコンテンダーたち(カロライナ・パンサーズ、グリーンベイ・パッカーズ、フィラデルフィア・イーグルス、ダラス・カウボーイズ)や、ライバルのニューヨーク・ジャイアンツとこれから対戦する。

ハスキンズはもしかしたら機会を逃してしまったのかもしれない。ファンたちにとっては忘れがたい瞬間だったが、おそらくハスキンズは忘れたいと願っているだろう。

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