「2勝10敗ではなく10勝2敗だ」とペイトリオッツQBブレイディ
2019年12月03日(火) 13:02シーズン開幕以来ここまで続いているトム・ブレイディのフラストレーションは、去る日曜日に28対22でヒューストン・テキサンズに敗れた試合でも続いていた。この試合でニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)であるブレイディは何度か目に見えて苛立っており、サイドラインではチームメイトたちに熱弁を振るっている。
顔ぶれの新しく、若いレシーバー陣との関係性はシーズンにわたって問題となっており、ブレイディのパス成功率は3試合連続で60%を下回ったのに加え、パサーレーティングは4戦連続で90.0を割っている。ブレイディにとって12試合を通じたパス平均ヤード6.7は2002年以来最低の数字であり、試合平均タッチダウン1.5回は2006年以降で最少となっている。
ブレイディは現地月曜日に毎週出演しているラジオ局『WEEI』の“The Greg Hill Show(グレッグ・ヒル・ショー)で、今季は特に新しい要素や流動的な部分によって難しくなっていると指摘しつつも、それも常にそうであるようにプロセスの一部だと述べ、レシーバーたちを擁護した。
「皆が懸命に取り組んでいると思うし、僕らは正しいことをやろうと努力している。かなり努力していて、僕の考えでは皆が自分にできるベストを尽くしている。一生懸命やって、正しいことをやろうと頑張っているんだ。いいときもあるし、明らかにまだやるべきことが残っているときもある。それもフットボールのプレーのうちさ」とブレイディは話している。
レギュラーシーズンのラスト4週でブレイディにとって鍵となるのは、プレーオフが来るまでにいくらかでもパスゲームの安定性を見出すことだ。
一方でブレイディは明らかなことについても指摘している。すなわち、ペイトリオッツ王朝にとまどいはあれど、世界は決して崩壊していない。
「僕たちは2勝10敗じゃない。10勝2敗だからね」とブレイディは述べた。
「このチームに対する期待は時に、すごく、ものすごく高くなると思うし、それについては理解している。でも、同時にこれまでとは異なる要素や選手、ケガといったものが含まれる僕らの環境をふまえれば現実的な期待値というものがあると思う」
AFCのトップシードから転落したペイトリオッツは、次にカンザスシティ・チーフスとの試合を控えている。オフェンスに苦戦が続けば、さらなる後退の危険性が出てくるだろう。
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