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未来はどうなるか分からないとブラウンズWRベッカム

2019年12月06日(金) 11:26

クリーブランド・ブラウンズのオデル・ベッカム【AP Photo/Jack Dempsey】

クリーブランド・ブラウンズの2019年は関係する全ての人々、つまり、ファン、オーナーシップ、ベテラン、ニューカマーなど、あらゆる面々にとって落胆のシーズンに他ならない。ニューカマーの一人であるワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムは、今季にブラウンズが失ったチャンスを代表する存在だ。

今年のベッカムは試合平均でキャリアロウのキャッチ4.75回、67.1ヤードを記録し、12試合を通じてレシービングタッチダウンは2回しかない。以前のキャリア最低記録はケガで短くなった2017年の3回だった。

最もつらいのが、ベッカムや1年目のヘッドコーチ(HC)フレディー・キッチンズなどの存在をもってしてもチームの勝利にはつながっていない点だ。プレシーズンには少なくともポストシーズン進出が期待されながら、ブラウンズは残る4戦となった現在、5勝7敗でワイルドカードまでは2ゲーム差となっている。

そういった状況がブラウンズの未来のあり方や、そこにベッカムが含まれるのかに疑問をもたせている。現地5日(木)、ベッカムは自分のブラウンズにおける未来をどう見ているか問われ、明言を避けた。

『ESPN』によればベッカムは「未来がどうなるかなんて誰にも分からない。明日のことと同じようにね。何が起こるかなんて、俺からみんなに言うことなんかできないよ」と報道陣に話している。

「俺のロッカーは俺にとって世界で一番大事な人間の一人(ジャービス・ランドリー)のすぐそばだ。仕事にきて毎日ヤツに会うことがどんなにスペシャルなことかと思う。だから、この場でこれからもここいるつもりだとか、ここにいたいとか、いたくないとか言うことはできない。ここはまさに俺が今いるところであって、他のどこにもいたくない」

今を生きる、というのはシーズン中には優れた戦略だ。しかし、オフシーズンが来たとき、そしてそれはブラウンズにとってシーズン第17週の月曜日を終えたときになりそうだが、そのときにはキッチンズHCやベッカムを含めた面々に対する決断が必要になってくるだろう。

ベッカムにはジャイアンツと2918年に結んだ5年の契約延長のうち4年が残っているが、現在の所属チームであるブラウンズが別離を選んだとすれば、2019年シーズン後にチームを離脱する可能性がある。ブラウンズが他の選手に移行することを望むのであれば、チームは2020年に275万ドル(約3億円)を抱えるのみで、それ以降については何もかからない。

「神にはお考えがある。オフシーズンになれば全て分かってくることだ」とベッカムは報道陣に語った。

「以前、一つのチームにいるのに次のチームについての質問に答えていることがあったように思う。そういうことは今のところ考えないようにしているんだ。オフシーズンに聞いてくれ。どうなるか分かってくるだろう。神のお考えは俺には分からない。ただお導きに従うまでさ」

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