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カーディナルスQBマレーがオフェンス部門年間最優秀新人賞に

2020年02月02日(日) 22:17


アリゾナ・カーディナルスのカイラー・マレー【AP Photo/Patrick Semansky】

カイラー・マレーはその息をのむスロー、印象的な突進、タイムリーな疾走によって、アリゾナ・カーディナルスのオフェンスを面白く、興味をそそるものに変化させた。

その功績が認められ、1年目のクオーターバック(QB)は現地1日(土)にマイアミで開かれた“NFL Honors(NFLオナーズ)”で2019 AP NFLオフェンス部門年間最優秀新人賞に選ばれている。

後続に大差をつけ、26.5票を獲得しての受賞だ。2位は13票を獲得したオークランド・レイダースのランニングバック(RB)ジョシュ・ジェイコブスで、3位はテネシー・タイタンズのワイドレシーバー(WR)A.J.ブラウン(9票)、4位はフィラデルフィア・イーグルスRBのマイルズ・サンダース(1票)だった。カーディナルスの選手がこの賞を獲得したのは2003年のアンクワン・ボルディン以来のことだ。

前年の1巡指名だったジョシュ・ローゼンを放出してまでマレーを全体1位指名したチームの期待を彼は裏切らなかった。マレー独特の軽くて速いスローは、生気のなかったオフェンスを1年目のヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーの下でよみがえらせた。新HCとQBのこの出会いはまるで神のおぼしめしのような抜群のコンビネーションを生んだ。

ハイズマン・トロフィーの受賞者で全体1位指名を受けた選手が年間最優秀新人賞を獲得するのは2011年のキャム・ニュートン以来となる。マレーはまた、ルーキーシーズンでパスヤード3,500以上、ラッシュヤード500以上を達成した2人目のQBとしてもニュートンと肩を並べている。

今シーズン、彼はパスコンプリート(349回)とパッシングヤード(3,722)で全ルーキーのトップに立った。ルーキーによるパスコンプリート349回というのはNFL史上3番目に多い記録だ。

シーズン中はハムストリングのけがと闘いながらもパス成功率は64.4%、アテンプトあたりの平均は6.9ヤード、タッチダウン20回に対しインターセプト12回で、先発16回でのパサーレートは87.4だった。さらに彼は544ラッシングヤードと4回のラッシングTDを挙げており、ファンブルロストは2回だった。

時に苦戦したオフェンシブライン(OL)の後ろでも彼の優れたプレーは同様に印象的だった。マレーがサックされた回数はマット・ライアンと同じNFL最多の48回に上る。若きQBの素早いトリガーと、シーズン中に進化したエスケープ能力がなければ、その数字はもっと多くてもおかしくなかった。

マレーの成長ぶりはカーディナルスの未来を非常に明るく照らす。キングスベリーと電撃的な若いQBのペアはこれから何年にもわたり相手ディフェンスに悪夢を見させるだろう。

しかし、賞を授かったシーズンを終えてなお、マレーはNFLのQBとしてさらなる高みに行くためにはまだ改善のための努力が必要なことを知っている。


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