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2019年のカムバック選手賞はタイタンズQBタネヒル

2020年02月02日(日) 23:47

テネシー・タイタンズのライアン・タネヒル【AP Photo/Patrick Semansky】

一度はチームの顔になることを期待されたマイアミ・ドルフィンズからトレードされ、忘れられた1巡指名のライアン・タネヒルはバックアップとしてテネシー・タイタンズにやってきた。

そこで待ち受けていたのはわくわくするような物語だった。復活を遂げたクオーターバック(QB)はキャリア最高のシーズンを達成し、彼自身だけでなくタイタンズをもよみがえらせている。最終戦でプレーオフ進出を決めた彼らは、ポストシーズンで2度の大番狂わせを演出してみせた。

彼の復活、演技と成功が認められ、タネヒルは現地1日(土)の“NFL Honors(NFLオナーズ)”で2019年AP通信NFLカムバック選手に指名された。

彼は50票のうち16票を獲得しており、49ersのQBジミー・ガロポロ(15票)に1票差で競り勝っている。

この賞をQBが獲得したのは2連連続で、昨年はインディアナポリス・コルツのアンドリュー・ラックがトロフィーを手にしていた。タイタンズ選手の受賞はタネヒルが初めてだ。

記憶に残る彼のシーズンには2つの復活劇が含まれていた――彼とタイタンズの物語だ。

シーズン終了時にタネヒルはNFLベストとなるパサーレート117.5を記録し、コンプリート率は70.3、アテンプト平均9.6ヤードと22回のタッチダウン(インターセプトはわずか6回)を積み上げた。全て彼のキャリアベストだ。

元1巡指名のマーカス・マリオタが苦戦し、第6週のデンバー・ブロンコス戦で敗北したのを機に、シーズン半ばでタネヒルが司令塔を引き継いだ。

31歳のタネヒルがQB1を務めるようになってから、2勝4敗だったタイタンズはそこから7勝3敗してシーズンを終えた。

彼はまた12戦で2,742ヤードを投げてラッシングTDも5回あり、無風状態だったタイタンズのオフェンスを生き返らせている。タネヒルが先発してからオフェンスの得点力は倍近くに上がった。1試合平均16.3点だったものが30.4点に上昇。パッシングヤード平均は187.7から245.6に上がり、ラッシングヤードは102.8から160.6まで伸びた。

タネヒルが引き継いでからのタイタンズは単純に別の――はるかに優秀な――チームだった。

彼はベンチを出てから一度も振り返らず、チームと自身のカムバックを先導した。


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