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QBヒルの契約の方がQBブリーズより大仕事だとセインツHC

2020年02月21日(金) 15:28

ニューオーリンズ・セインツのテイサム・ヒル【AP Photo/Butch Dill】

クオーターバック(QB)ドリュー・ブリーズが2020年も戻ってくることを発表したとき、契約がまとまらないことに関しての懸念はまったく感じられなかった。

未来の殿堂入りQBであるブリーズには2020年の契約がないが、ニューオーリンズ・セインツでのプレーだけを望むと語っている。ブリーズが契約がない状態でプレー継続を発表したということは、いずれのサイドも契約を大仕事とは思っていないことを示唆している。

セインツのショーン・ペイトンヘッドコーチ(HC)が現地19日(水)の夜にニューオーリンズの『WWL Radio(WWLラジオ)』に語ったところによれば、ブリーズの新契約はサラリーキャップヒットをより多くの年数で割るためのダミーイヤーを含んでいた前回と同じような形になりそうだ。

「この課題がやってくるときはいつも――そして、それは何度もやってくるのだが――彼らは契約に取り組み、いつも効率的な方法でまとめようとしている。それは今回も変わらないと思う」とペイトンHCは『Times-Picayune(タイムズ・ピカユーン)』紙に語っている。

実際、ペイトンHCは制限付きフリーエージェント(FA)のQBテイサム・ヒルの新契約の方がブリーズよりも厄介になると見ている。ペイトンHCはヒルにファーストラウンドテンダーを提示する考えもあると指摘している。

ペイトンHCはヒルについて「彼がリーグイヤー前に契約を結んでいない状態であれば、われわれは細心の注意を払い、ファーストラウンドテンダーを検討するだろう」と話した。

「それには彼の契約と比較して少し時間がかかる。なぜなら、彼が今何をやっているか、何ができると感じているか、ドリューが引退したときに何ができるかという独特な要素があるからだ。それにはミッキー(ルーミス/ジェネラルマネジャー)がドリューと結ぶ契約よりもう少し手間がかかるだろう」

もし他のチームがヒル獲得に動いたとしたら、そのときにファーストラウンドテンダーが効いてくる。確かにファーストラウンドテンダーはコストが多いかもしれないが、テディ・ブリッジウオーターが他のチームと契約すると見られる中、ペイトンHCはそのコストのおかげでバックアップQBを失わないでいられる。

どんなテンダーを用いるかとは別に、ヒルの契約がどのように構築されるかによって、セインツがブリーズのプレーがどれだけ続くと考えているか、そして、ペイトンHCがヒルへの代替わりにどれほど備えているかが見えてくるだろう。

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