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多くのNFLチームが出張を停止、従業員には在宅勤務を推奨

2020年03月13日(金) 06:18

フィールドに置かれたフットボール【Aaron Doster via AP】

新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、複数のNFLチームがプロデーに向けた出張を取りやめた。ただし、新しいリーグイヤーは予定通り3月18日(水)にスタートすることになっている。

最初にプロデーに関連した移動を中止したのはワシントン・レッドスキンズだ。スカウトやコーチ陣ら全員の出張をキャンセルしている。

レッドスキンズのオーナー、ダン・スナイダーは声明の中で「新型コロナウイルスに関連した健康面および移動面における懸念を受けて、われわれはすべてのスカウトおよびコーチに対し、自宅に戻るよう命じ、新たな通達があるまで移動を取りやめるよう伝えた。スタッフおよび選手の安全が最優先事項であり、現在の状況を鑑みるに必要不可欠な予防措置だと考えている」と述べた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロはレッドスキンズがプレドラフト30人のチーム施設訪問もキャンセルしたと伝えている。

さらに、レッドスキンズ以外でも、NFLネットワークのイアン・ラポポートによれば、ニューヨーク・ジェッツがコーチやスカウトらの移動をしばらくの間、停止することにしたという。

ニューヨーク・ジャイアンツは追って通知があるまですべてのビジネストラベルを停止すると発表しており、大部分の従業員には自宅から作業するよう、今後2週間にわたってテレワークを要請した。

ジャクソンビル・ジャガーズは12日午後に声明を発行し、出張中の全員に帰宅を命じたこと、従業員には自宅での勤務を奨励していることを明かしている。

アトランタ・ファルコンズデトロイト・ライオンズはすべての移動を停止し、従業員のテレワークを推奨。マイアミ・ドルフィンズバッファロー・ビルズもまた、スカウトとコーチの移動を停止すると発表した。

その他、ボルティモア・レイブンズクリーブランド・ブラウンズミネソタ・バイキングスデンバー・ブロンコスフィラデルフィア・イーグルスカンザスシティ・チーフスロサンゼルス・チャージャーズも新型コロナウイルス感染状況を踏まえて対策を講じている。

各チームがプロデーへの出張を取りやめる中、NFLネットワークのトム・ペリセロは現時点でNFLが新しいリーグイヤーの開始を延期する予定はないと報道。リーグイヤーは現地18日(水)16時にスタートする予定だ。フリーエージェントの交渉窓口は16日(月)東部時間正午に解禁され、フリーエジェンシーが正式に開始されるのはリーグイヤー開幕と同じタイミングだ。

また、NFLは2020年HBCUコンバイン、および2020年レジオナル・コンバインの開催も中止した。

ラポポートによれば、12日夕方に予定されているカンファレンスコールで、各チームにはNFLオフィスから手順に関するガイダンスが伝えられるとのこと。

2020年NFLドラフトは現在のところ、4月23日(木)から25日(土)にかけてラスベガスで開催される見込み。

一方、プロバスケットボールリーグのNBAは11日、ユタ・ジャズの選手に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを受けて、さらなる通知があるまでシーズンを中断すると発表。

NBAの発表翌日にはプロアイスホッケーリーグのNHLが同様に、シーズンを一時休止することを決めた。

また、メジャーリーグベースボール(MLB)はスプリングトレーニングゲームの延期を決断するとともに、レギュラーシーズンの開幕を少なくとも2週間遅らせると発表している。

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