ニュース

コルツが1巡目指名権と引き換えにDLバックナーを獲得

2020年03月17日(火) 09:03


サンフランシスコ・49ersのディフォレスト・バックナー【AP Photo/Wilfredo Lee】

インディアナポリス・コルツがディフェンシブラインをアップグレードすべく大きな動きに出た。

コルツが1巡目全体13位指名権をサンフランシスコ・49ersに送るのと引き換えにディフェンシブラインマン(DL)ディフォレスト・バックナーを獲得したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じている。

コルツは1巡目指名権を手放したのみならず、元全体7位指名選手であるバックナーにシーズンあたり2,100万ドル(約22億3,000万円)にもおよぶ大型の延長契約を結んだとラポポートはつけ加えた。

年あたりの金額で言えば、今回の新契約によってバックナーはNFLでアーロン・ドナルドに次いで2番目に高額の支払いを受けるディフェンシブタックル(DT)となる。

このトレードが明らかになった同じ日に、49ersはDLアリク・アームステッドと5年の大型契約延長に合意した。実質的に、49ersはアームステッドの維持、および次のオフシーズンにはフリーエージェント(FA)になるバックナーと引き換えで1巡目指名権を得ることを選んだことになる。

アームステッドの他にディー・フォードやニック・ボサといった選手を抱える49ersには、全てのディフェンス陣に支払いをすることが不可能だった。チームにとって、そういった選手と引き換えに1巡目指名権を獲得したのは恩恵だ。

バックナーはアップグレードを必要としていたコルツDLの中心的存在になるだろう。

コルツのジェネラルマネジャー(GM)であるクリス・バラードは先月、『The Athletic(ジ・アスレチック)』に「私はこれからも常にその(ディフェンス)面に心を奪われていることだろう。それが勝利への道であり、成功を長い時間で継続する方法だと私は信じている」と述べていた。

バックナーは4年でサック28.5回という数字を積み上げてきた。過去2シーズンではサック19.5回を記録し、2019年のプレーオフではスーパーボウルの1.5回を含め、さらに2.5回をつけ加えている。巨体を備えたバックナーはインテリアのビーストであり、ブロッカーを総なめにし、ポケットを押しつぶすだけの能力がある。

スターラインバッカー(LB)ダリウス・レオナルドの前でプレーすべくバックナーを獲得したことは、すぐにコルツのディフェンスを改善するだろう。

キャップスペースに約6,800万ドル(約72億2.000万円)を用意してNFLの交渉期間に入るコルツ。バックナーの獲得と契約はそのオフシーズンの入り口に過ぎない。

【A】