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新たな装いで新ホームへ向かうラムズ

2020年03月24日(火) 11:00


SoFiスタジアム【Paul Jasienski via AP】

ロサンゼルス・ラムズが現地23日(月)に新しいロゴをはじめとする新ブランディングを発表した。新たなロゴはチームが最新のスタジアムで新時代をはじめるにあたり、ロサンゼルスにおけるクラブの最初期(1946年から1994年)を呼び起こすデザインとなっている。

チームは22年をセントルイスで過ごした後、2016年にロサンゼルスに拠点を戻したが、ロサンゼルス・メモリアム・コロシアムからシャープで新たな外観を持つSoFiスタジアムへの移転にはしばし待つことになった。新ロゴの担当者には困難な仕事が課された。ロサンゼルス・ドジャーズのキャップに描かれた、つながった“LA”のアイコニックなロゴと同じ“L.A.”の文字を使って、それとは別に広く人々に認識されていくポテンシャルを持つロゴを制作しなくてはならないのだ。ラムズはラム(雄羊)の角がAの上部から2つの文字を囲むように流れていくデザインを採用し、使用する場面に応じてプライマリーカラーを異なる組み合わせで適用できるポテンシャルを持たせたモダンでスタンダードなロゴに仕立てた。

このロゴはラムズと『KABC-TV』による、新型コロナウイルスのパンデミックに対応する南カリフォルニアを支援するための長時間放送で明かされた。

NFL史上初めてヘルメットにロゴをペイントしたチームとして、ラムホーンはプロフットボールの世界で最も長く続く、アイコニックなシンボルの一つであり、チームによれば全てがそこを軸として展開していくことを示すエレメントだという。ラムホーンはロサンゼルスにある2つのチームのうちの1つとしてはっきりとラムズを認識させ、太平洋からほんの数マイルのところに拠点を構えるチームらしく、砕ける寸前の波頭を連想させる。

南カリフォルニアのファンベースにとってうれしいことに、ラムズはコロシアム世代とその後のアナハイム・スタジアム世代の双方に親しまれたロイヤルブルーとゴールドの組み合わせを継続している。チームのロサンゼルス帰還を強調するとともに、エリック・ディッカーソンやジャック・ヤングブラッド、ジャッキー・スレーター、ロマン・ガブリエルといったラムズの偉大な選手たちの記憶を喚起すべく、ブルーとゴールドの配色はより明るくなっている。かつてラムズが復刻カラーをチームのプライマリーホームユニフォームにすると決めたとき、ファンは喜んでヤングブラッドやディッカーソンのジャージからジャレッド・ゴフやアーロン・ドナルドのジャージに買い替えた。

そのユニフォームについては今後発表されることになっている。ユニフォームに関しては、2016年からラムズは興味深く、独特な道をたどってきた。ヘルメットに新たな白いホーンを取り入れ、フェイスマスクは白、パンツも新たにホワイトとブルーを使う一方、セントルイス時代からのニューセンチュリーゴールドの縁取りが入った白のジャージを踏襲したのだ。これは新スタジアム移転まで完全に新しい外観になることを引き伸ばすためだったようだ。プライマリーユニフォームとしての復刻デザインへのシフトは、ロサンゼルスのファンたちに対する妥協策であるのと同時に、図らずして1950年から1963年と1972年から1999年にフランチャイズが使用していたカラーへの復帰をファンがいかに受け入れるかの試金石にもなっていた。これには前向きな結果が得られている。また、2015年にカラーラッシュバージョンとして導入したオールゴールドのユニフォームはそれから数シーズンにわたって度々使用された。

新ロゴからはブルーとゴールドを継続していくことが見て取れ、色彩的な部分での混乱は避けられるだろう。しかし、過去10年ほど使用していたブルーとホワイトをやめるのかは、今後の正式発表が待たれる。

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