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バッカニアーズHCエリアンス、QBブレイディ獲得を語る

2020年03月26日(木) 00:39

タンパベイ・バッカニアーズHCのブルース・エリアンス【AP Photo/Michael Conroy】

非常に多くのチームがそうしがちだが、ブルース・エリアンスはジェイミス・ウィンストンに代わるタンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック(QB)探しについて大口をたたかなかった。

真っ正直なヘッドコーチ(HC)は率直に、第2、第3のドアをたたいて代わりのQB候補を探すつもりだと何度か述べていた。

そうして開いた2番目のゲートで、G.O.A.T.が待っていた。

現地24日(火)、エリアンスは『The Rich Eisen Show(ザ・リッチ・アイゼン・ショー)』の中でトム・ブレイディを獲得した時の心境を聞かれた。

「ここは天国か? 一体いつ生き返ったのだろう? まさか、という気分だったよ」と彼は答えた。「彼がニューイングランドを離れることなどあるはずもないと思っていた。今年は、ちょっとした予感があったかもしれない。だからチームとして適性評価を行い、利用可能になるかもしれない全てのQBをランク付けした。われわれは彼をナンバーワンに位置づけた。もしそれが起こるなら、協調努力をしようと考え、そうしたんだ」

これまでと全く同様に、エリアンスは答えを分厚いコーティングで覆い隠さず、ウィンストンの代役探しについて打ち明けている。ブレイディがだめだった場合のチームのバックアッププランは、テディ・ブリッジウォーターの獲得だったというが、彼は一足早くカロライナ・パンサーズ入りを決めた。3番目の選択肢はウィンストンとの再契約だった。

ブレイディ加入によってプレーオフに進出できるロースターが完成しつつあるとチームの士気は最高潮に高まっている。エリアンスも同様だった。

「彼がもたらすのはただの実績あるリーダーではない」と彼はブレイディを称した。「男たちを率い、チャンピオンシップの勝ち方を知っているリーダーだ。われわれは非常に優れた若いフットボールチームなので、そういうリーダーが必要なんだ」

元全体1位指名のウィンストンと別れ、前に進むことにしたのは、彼のターンオーバー率の高さが理由だったとエリアンスは述べた。

「あれほどの進化を見せたにも関わらず、最後の2戦で見せた後退がきっかけだったように思う」と彼は振り返った。「あの12月のターンオーバーを見て、われわれは2番目のドアの後ろにもっといいものが待っているのではないかと考えるようになった」

そうした迷いを経て、エリアンスとバッカニアーズは居場所を探す至高のQBと巡り合った。

エリアンスにとっては、ターンオーバーを根絶することがトッププライオリティーだったという。

「昨年は本当にあと少しだったんだ。いや、7勝9敗ではそう思われないだろうが、20回のターンオーバーを排除すれば届いていたはずだ」と彼は述べた。

ウィンストンのことは今でも好きだとエリアンスは強調し、「仕事量で彼を越える者はいない」と述べて、どうにかして彼をロースターに入れられないか努力したとも付け加えたが、チームは前に進むチャンスを選んだという。

ベテランQBと自分のオフェンス陣の相性については心配していないとエリアンスは言い、彼らは協力して仕事をし、新たなオフェンスの構築に取り組むだろうと述べた。だが、バッカニアーズがまずしなければならないことは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全てを一度シャットダウンすることだ。

「始めるのが待ち切れないよ。この国がウイルスなど蹴散らし、早く日常を取り戻せることを願っている」とエリアンスは述べた。

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