ハスキンズとのナンバー1争いを期待するレッドスキンズQBアレン
2020年04月02日(木) 12:49ワシントン・レッドスキンズがより実力の証明されたベテランクオーターバック(QB)ではなく、カイル・アレンをトレードで獲得することを選んだとき、ドウェイン・ハスキンズが先発QBの座を手にすることが示唆されていた。
とはいえ、アレンが戦うことなく静かに時を過ごすわけではない。
『Richmond Times-Dispatch(リッチモンド・タイムズ・ディスパッチ)』によれば、現地3月31日(火)に行われた電話会談でアレンは「そこへ行って仕事を競うことになると思うよ。すごい機会だね」と語ったという。
アレンに有利に働く点の一つが、レッドスキンズの新ヘッドコーチ(HC)であるロン・リベラや攻撃コーディネーター(OC)スコット・ターナーになじみがあることだ。新型コロナウイルスの影響でNFLのオフィスがシャットダウンされている中、アレンはシステムについての自分の知識が強みになると考えている。
「システムの継続性は俺にとってものすごく大きいし、チームにとっても大きいと思う。OTA(チーム合同練習)があまりできなかったり、まったくできなかったりしても、少なくともチームにはこのシステムの経験があって、他のメンバーやオフェンスにそれを教え、コーチたちが言っていることを中継し、みんなにオフェンスを教えて言葉の意味を伝えられる人間がいる」
理想の世界に思いを巡らせば、ハスキンズがシーズンの早い段階で前進し、9試合でサック29回を浴びてタッチダウンとインターセプトがともに7回だった難しいルーキーシーズンを乗り越えてフランチャイズQBになるという筋書きがある。今のところその世界は遠いが、ハスキンズが苦戦するならば、アレンの登場だ。
昨シーズンにカロライナ・パンサーズで12戦に先発したアレンは負傷したキャム・ニュートンに代わって有望な出だしを切ったが、終盤になるにしたがってディフェンスの読みに苦戦し、圧倒されていった様子だった。そのことでアレンは必要なときにスパートをかけられるバックアップというイメージを周囲に与えている。
何もなければアレンはよく知るオフェンスの中でハスキンズが事情を把握する助けになるだろう。だが、24歳のアレンの心中にあるのはバトルだ。
プレー時間を競い合うことについて、アレンは「この人生ずっと、俺たちはそれをやってきたんだ」と話している。
「高校のときからそれをやっている。いろいろなやつらと競おうと頑張ってきた。同時に、その中で本当にクールな人たちとたくさん出会ってきた。カロライナでキャムやウィル(グリアー)と出会い、最高の関係を築いたんだ」
【A】