ペイトリオッツはQBブレイディなくとも勝利街道を歩むのか?
2020年05月11日(月) 15:48過去20年のNFLにおいて最も安定して輝かしい時期を過ごしてきたニューイングランド・ペイトリオッツだが、クオーターバック(QB)トム・ブレイディが抜けた今、どのような道を歩むのだろう。
ジャレット・スティッドハムがペイトリオッツの今後のQBとなるのか、それとも新たなQBの加入がこの先に待っているのか?
そういった話はブレイディが去って以来さかんに推測されてきたし、2020年のプレーオフ出場枠が埋まるまで続くことだろう。悲しいかな、そういった話のすべては予測と理論の範囲を超えない。
しかしながら、わずかながら予測の炎をさらに燃え上がらせる歴史というものがある。
ペイトリオッツがブレイディなしでシーズンをスタートさせるのはこの20年で初めてではない。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、過去2回、ブレイディがシーズン開幕戦にいなかった際にペイトリオッツはスーパーボウルで勝利しているという。
2001年のシーズン第1週、ペイトリオッツの先発QBはドリュー・ブレッドソーだった。ブレッドソーのけががブレイディの比類ないキャリアのドアを開けたのだ。ペイトリオッツは第36回スーパーボウルに駒を進め、セントルイス・ラムズを破っている。それから10年以上たって、ジミー・ガロポロがシーズン第1週の先発QBを務めた2017年、ペイトリオッツは第51回スーパーボウルに出場し、アトランタ・ファルコンズを相手に史上最大の逆転劇を演じて見せた。
ただし、2001年からブレイディなしでシーズンをスタートさせたことが2度あり、いずれもスーパーボウル制覇に至っているペイトリオッツだが、実際にそのシーズンを締めくくったのはブレイディだ。
2000年以来、ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックがブレイディなしで戦うのは初めてであり、シーズン第1週の先発にブレイディがいないのはこれで3度目(ブレイディのルーキーイヤーを前述の2度に加えて)になる。おそらく、スティッドハムかブライアン・ホイヤー、もしくはドラフト外フリーエージェントのジェイマール・スミスとブライアン・ルワークがブレイディの代役を務めていくだろう。
ベリチックHCとペイトリオッツが再びブレイディのいないシーズン開幕を迎え、今回は偉大なQB不在のまま戦いを終えることになる中、ペイトリオッツの新時代がどうなっていくかは2020年シーズンのみが物語るだろう。
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