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批判を気に病み、「悪化させてしまった」とコルツQBリバース

2020年06月12日(金) 00:22

ロサンゼルス・チャージャーズのフィリップ・リバース【AP Photo/Ed Zurga】

インディアナポリス・コルツのフィリップ・リバースは、自分がもうNFLキャリアの終盤に差し掛かった老いたヨボヨボのクオーターバック(QB)で、コルベットの軍団の中を宅配便のトラックのようにしか動けないとの世間の批判を耳にしていた。38歳のリバースはロサンゼルス・チャージャーズにいた昨シーズン中、20回のインターセプトを含む23回のターンオーバーを喫しており、それについてあれこれ言われていることを知っているという。

彼がもはや上級に値するQBではないという厳しい批判は、時にリバースの土台をゆるがせたという。

「俺にはもうプレーができないなんて(批判を)聞いて、去年は少し状況をこじらせてしまった面があったかもしれない」と現地10日(水)にリバースは『ESPN』に語った。「それを聞いて思い悩んでしまったんだ。俺としては“華麗に決めて、いいところをリプレーで見てみよう”と思っていたから。ひどいプレーも中にはあったよ。やり直したいスローもいくつかあるし、すごく手痛いミスもあった。それらは全部俺の責任だ。でも、いいのもたくさんあったし、去年は俺のキャリアで一番と言えるほどのスローだってあったんだ。それは分かっていた。それをわざわざ見せびらかす必要はないと思ったんだ。でも同時に、少しこじらせてしまった面もあった。気付くのはいいことだと思う。俺は気付かされることを好むタイプの人間だ」

昨シーズンのリバースはゴルフコースよりも穴の多いオフェンシブラインの後ろで悪戦苦闘を強いられた。今シーズンのコルツでは、NFL屈指とされるオフェンシブラインの後ろでプレーすることになる。その違いによって、果たしてリバースが年齢によって衰えてしまったのか、それとも今でもトップ10に入る司令塔なのかがはっきりするだろう。

コルツはリバースがプレーオフ進出に必要なミッシングピースだと確信しており、ヘッドコーチ(HC)のフランク・ライクは彼を“エリート”QBと呼んで昨年の不調を意に介していない。

9人の子どもたちを連れてインディアナポリスに越してきたリバースは、タイトエンド(TE)のジャック・ドイル、ワイドレシーバー(WR)のパリス・キャンベルやセンター(C)のライアン・ケリーといったチームメイトたちとトレーニングを始めており、オフェンス陣になじみ、絆を作ろうとしている。彼がプロボウルに選ばれていた頃の調子を取り戻せたなら、コルツは再び1月までプレーを続けることができるだろう。

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