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RBデリック・ヘンリーとの交渉は順調だとタイタンズGM

2020年06月12日(金) 13:00


テネシー・タイタンズのデリック・ヘンリー【AP Photo/Charlie Riedel】

ランニングバック(RB)デリック・ヘンリーの2019年は4年のキャリアの中で最高のシーズンであり、最高のタイミングでやってきた。すなわち、契約年だ。

ヘンリーは3月にフランチャイズタグをつけられ、4月にタグにサインしたことによって2020年にテネシー・タイタンズのためにプレーすることは確実になった。しかし、両サイドにはほかにもっと大きな目標――長期契約の合意――があり、それはまだ達成されていない。『Tennessean(テネシアン)』のエリック・バカラックによれば、タイタンズのジェネラルマネジャー(GM)のジョン・ロビンソンは現地11日(木)、過去2週間にわたってヘンリーの代理人と連絡を取っており、話し合いは前向きに進んでいると語ったという。

ただし、チームとヘンリーが長期契約に近づいているとの情報は今のところない。両サイドが長期契約を結ぶための期限は、今から1カ月と少しの7月15日(水)に迫りつつある。

たとえリーグトップの1,540ヤードを走り、タッチダウン16回を記録したRBであっても、大金を支払わないというケースはあり得る。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、現在のRBでサラリーキャップトップ5はリビオン・ベル(ニューヨーク・ジェッツ)、デイビッド・ジョンソン(ヒューストン・テキサンズ)、エゼキエル・エリオット(ダラス・カウボーイズ)、ヘンリー、レナード・フォーネット(ジャクソンビル・ジャガーズ)となっている。2019年のNFLトップ10ラッシャーで、ルーキー契約でプレーしていなかったのは1名――ホールドアウトして9月に新契約を結んだエリオット――のみだった。そして、2019年にサラリーキャップナンバーが高かったRBの上位10名の中で、所属チームがプレーオフまで進んだのは2名しかいない。テキサンズのラマー・ミラーと、サンフランシスコ・49ersのジェリック・マッキノンだ。

この2人ともが、負傷によって2019年はそれぞれのチームの試合に登場していない。

2019年以来、クリスチャン・マカフリー(カロライナ・パンサーズ)が高額の契約延長を行っていた。ミネソタ・バイキングスのダルヴィン・クックは新しい契約を手にしようと努力している。クリーブランド・ブラウンズのニック・チャッブは今から1年後にクックと同じ立場になるだろう。

しかし、最後にRBが大型の延長契約を結んだとき、NFL界はそのRBが期待に応えられないのを見てきた。トッド・ガーリーは4年6,000万ドル(約64億2,000万円)の契約を2年残してロサンゼルス・ラムズからカットされた。

ヘンリーは信頼性のある選手であることを証明してきた。タックルするのが難しいだけではなく、弱めるのも難しいバックフィールドの戦力として。ヘンリーならばガーリーらのRBたちがたどってきた最近の潮流を破るかもしれない。

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