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ブラウンズRBコンビで「試合を乗っ取ってみせる」とハント

2020年06月13日(土) 01:02

クリーブランド・ブラウンズのカリーム・ハント【AP Photo/Jason Behnken】

昨年のクリーブランド・ブラウンズには多くの有能な選手が集まり、周囲はそこから導かれる予想に大きく胸を膨らませていた。

その鍵の1人となるはずだったランニングバック(RB)のカリーム・ハントはシーズン後半になるまで出場することができなくなってしまったが、それでもブラウンズファンの夢想は止まらなかった。

結果がどうだったかは周知の通りだ。しかし、大きな失望の中でもハントは確かなポテンシャルのきらめきを幾度か見せていた。彼はNFLナンバー2ラッシャーのニック・チャッブの陰に隠れながらもトータルで450ヤード以上を稼いでいる。今年はシーズンの半分を失う出場停止処分もないため、もっと大きく貢献できると彼は考えている。それは、彼の新ヘッドコーチ(HC)がランナーたちの才能を最大限に引き出すオフェンスを目指しているからというのが一番の理由だ。

「彼らは2バックを走らせることが多い」とハントはチームのラジオショーで語った。「そこに俺が入って1-2(パンチ)を決める姿が見える。ニックと俺で毎週試合を乗っ取ってやろうじゃないか」

ハントの2019年の主な貢献は、独創性の乏しいオフェンスの中で主にパッシングゲームから生まれたものだった。それはハントの責任ではなく、ケビン・ステファンスキーHCの下では問題にならないと思われる。

「彼らは俺をガジェットタイプじゃなく、ランニングバック(RB)として見ている」とハントは述べた。「1-2(パンチ)を出せるRBさ。俺はそれを尊重する」

もしケビン・ステファンスキーがハントの力をすぐに引き出すことができれば、ブラウンズファンは1985年以来となる2人の1,000ヤードラッシャーの競演を見ることになるかもしれない。

2019年のラッシング王となったテネシー・タイタンズのRBデリック・ヘンリーはアテンプトが303回、ディオン・ルイスとの間でハンドオフが357回だった。チャッブ、ハントとドントレル・ヒリアードへのハンドオフは354回で、チャッブのアテンプトは298回となっている。

今シーズンのブラウンズについてあれこれ数字を推測するのは気が早い。結局のところ今は6月であり、全てはまだオープンな状態だ。

ハントについて1つだけ確かなことがある。1キャリーだろうと100キャリーだろうと、彼は全て同じように扱うということだ。

「俺はいつだってフィールドに出てチャンスが巡ってきたら、ボールを持って走ることでもブロックすることでも何でも、毎回110%でやるよ」とハントは述べた。「出る準備はできているし、チームが求めることなら何でもする」

【M】