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QBマレーはカーディナルスを“次のレベル”へ導くことに“意欲的”とWRフィッツジェラルド

2020年06月15日(月) 22:11


アリゾナ・カーディナルスのカイラー・マレー【AP Photo/Elaine Thompson】

2020年、アリゾナ・カーディナルスより大きな飛躍が期待されるチームはほとんどないと言える。

オフェンシブ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたクオーターバック(QB)カイラー・マレーとヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーは砂漠での2シーズン目を迎える。そして、将来の殿堂入りが濃厚なワイドレシーバー(WR)ラリー・フィッツジェラルド率いるレシーバー陣にはトレードで入ったWRディアンドレ・ホプキンスが加わり、さらに強化された。アリゾナのオフェンスは地区タイトル争いに参戦する準備が整っているようだ。

問題があるとすれば、2019年シーズンが幕を閉じてから正式な練習が一度もできていない点だ。だがそれは新型コロナウィルス(COVID-19)のパンデミックがもたらした制約によるもので、どのチームも変わらない。現地12日(金)、フィッツジェラルドが記者たちに伝えたこところによると、期待が高い分、カーディナルスとまだテキサスにいるマレーはどのチームよりもフィールドに戻りたくてうずうずしているという。

「俺たちのチームには個人的に才能のある素晴らしい選手もいるが、最終的にはチームとしての実力が問われる」とフィッツジェラルドはチームの公式サイトで話している。「まずは練習フィールドに立つことだ。そこからいくつかの問題を解決して、新人にもこのチームに慣れてもらわないといけない。誰もがフィールドに戻って練習して、俺たちが何を持っているのかを早く確かめたいと思っている」

「今はどんな状況であれ、最速で順応してそれを自分たちの新しい標準にできるチームがトップになる」とも、フィッツジェラルドは加えた。

アリゾナの新しい標準には、フィッツジェラルド、ホプキンス、クリスチャン・カーク、キーショーン・ジョンソン、アキーム・バトラー、アンディ・イザベラ、そしてトレント・シェフィールドらが名を連ねるWRチームが含まれる。HCキングスベリーは今オフシーズン、ランニングバック(RB)のケンヤン・ドレイクの言葉を借りるならば、“鬼才”をフル稼働させ、これ以上ないロースターのポテンシャルを最大限に引き出そうとしているとのことだ。オフェンシブ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得することになった2019年シーズン中、わずか5カ月間のプレーで大きく成長したマレーにとってそれは前向きなことを示唆するにほかならない。

フィッツジェラルドによると、マレーはチームメイトとの練習に“意欲的”であり、できるようになった時には周りの選手をより良くすることを最優先する意向だという。

「俺たちといることがすごく好きだってことが彼と話していて分かる」とフィッツジェラルドは話した。「このチームを次のレベルへと導き、昨年達成したNFLルーキー・オブ・ザ・イヤーという偉業を土台にしたいと考えている。彼のためにいい仕事をしたいと思っている選手はたくさんいるし、彼もまた同じだ。早くここでそれが実現できることを願っている」

カーディナルスのWRは、トレーニングキャンプが始まる7月下旬までに1、2回はアリゾナで集まる予定であることを記者たちにほのめかした。

今のところ、カーディナルスはフィールド上ではなく、単に紙の上で改善されたロースターに過ぎない。

【R】