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QBタゴヴァイロアがドルフィンズの医療スタッフと直接対面

2020年06月17日(水) 13:55

トゥア・タゴヴァイロア【Ben Liebenberg via AP】

NFLで最もその実現が待たれた診察が、現地15日(月)にフロリダ州デイビーで行われた。

11月から4月下旬までその健康状態が大きな話題となっていたクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアが、ついにマイアミ・ドルフィンズの医師とトレーナーの前に姿を見せている。アラバマから南フロリダに移ったタゴヴァイロアが月曜日からチーム施設で仕事を始めたと『South Florida Sun Sentinel(南フロリダ・サン・センティネル)』紙が伝えている。

ドルフィンズの医師とトレーナーが最後にタゴヴァイロアに会う機会があったのが、2月に行われたNFLスカウティングコンバインだった。4カ月はカレンダーで見ればそれほど前とは思えないかもしれないが、新型コロナウイルスのパンデミックによって唯一無二の経験となってしまった今年のNFLオフシーズンを過ごした者なら誰でも、永遠のようにも感じられる期間だった。

また、股関節の手術からのリハビリに励んでいたタゴヴァイロアにとっては、それを前進させるための長い期間だった。タゴヴァイロアのフィジカルセラピストであるケビン・ウィルクは今週初め、サン・センテニアル紙にこのQBがリハビリを“奇跡のようにうまくこなしている”と述べており、そのおかげでタゴヴァイロアは最近になって規制がやや解除された段階で、ドルフィンズスタッフとの作業へなめらかに移行することができた。

ウィルクはさらに「彼はわれわれが望むよりも少し前に進んでいる。われわれは常に彼をスローダウンさせようとしてきた。なぜなら、こういったアスリートはとにかく戻ろうとしてイライラしがちなんだ。彼はもっともっとやりたがるので、彼を抑えておかなければならなかった。そして実際に、最初からそういう感じだった。彼は常にもっと多くをやろうとしていた」とも語っている。

ドルフィンズはようやく直接対面でタゴヴァイロアのリハビリの進み具合を確認できる。それはタゴヴァイロアがオンフィールドの活動に戻るまでのロードマップを描くための第一歩だ。全体5位指名のタゴヴァイロアはこれから2カ月半で新しいシステムや新しいチームメイトになじみ、まったく新しい環境でけがをいやすことに努めていく。

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