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新型コロナウイルス対策の手順とガイドラインを調整し続けるNFL

2020年06月18日(木) 13:16

フィールドにおかれたフットボール【Aaron M. Sprecher via AP】

新型コロナウイルスのパンデミックが日常生活に影響を与える中、NFLもその規格を調整し続けている。

NFLのチーフメディカルオフィサー(医務部長)であるアレン・シルズ医師は現地17日(水)に行われた電話会談にて、現在適用されているプロトコルに不満を抱えるチームらに向けて“不自然な感じがするだろう。なぜなら、いつも通りにはならないのだから”と語ったと明かしている。『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが先週に報じたところによれば、リーグが全32チームに送った通達で説明されていた一連の必要条件について、ボルティモア・レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーが“人間には実現不可”だとして公に不満を表していたという。

とはいえ、これらのガイドラインも鉄壁ではなく、シルズ医師は今もプロトコルは発展中であり、特に検査の方策については科学の進化にともなってシーズン開幕時と終了時では様変わりしている可能性が高いと話していると、NFLネットワークのトム・ペリセロが伝えた。現段階でのプランでは選手やコーチらと対面する者は全員――例えばオフィシャルなど――が試合日の直前に検査を受けることになっている。

このプロセスについて包括的に言えることは、本質的にすべてが流動的だということだ。NFLネットワークのイアン・ラポポートによれば、シルズ医師はNFLPA(NFL選手会)とNFLが“カレンダーやスケジュールに関連してくるため、(特別対策委員会からの)提言の原則をいかに適用するかについて共に取り組んでいる”と話したという。

トレーニングキャンプに関して言えば、こちらもユニークな経験になるだろう。今年のキャンプ中に要求される日常的な医療プロセスに慣れるためには、誰もが少し時間を要するはずだ。また、選手たちが厳しいプレシーズンの準備作業に向けて自分たちの体を整えるためにも時間が必要になる。

「しばらくの間は特別な準備が必要になることは誰もが分かっている。診察と教育の両面で、そして、フィジカルな活動に入る際にももちろんだし、それを一歩ずつやっていかなければならない」

NBAが来月からオーランドで取ることを予定しているチーム全体を隔離するシステムを採用する可能性について、シルズ医師は「われわれは一時的な隔離施設を構築することが実用的、もしくは妥当だと考えていない」と話している。

また、シルズ医師は「陽性反応が出た者は誰であれ、医学的に復帰が認められるまで隔離される」とつけ加えた。

フィールド上での感染拡大を避ける手立てについては、選手のフェイスマスクの調整等の作業が続けられているという。

トレーニングキャンプ開始に向けてしっかりと準備を整えるため、まだ多くの仕事が残っている。変わり続ける社会の中、こういった努力はこれから1カ月と少しの間も続けられていくだろう。

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