QBキャパニックはチャージャーズのシステムに間違いなくフィットするとリンHC
2020年06月18日(木) 11:36クオーターバック(QB)コリン・キャパニックはまだワークアウトを行っていないが、フィットするNFLチームは少なくとも一つある。
ロサンゼルス・チャージャーズのヘッドコーチ(HC)であるアンソニー・リンは現地17日(水)、「彼をワークアウトリストに入れないなどクレイジーだ」と語って、32歳のキャパニックはチャージャーズが攻撃面でやりたいことに合うだろうという見解を述べていた。ただし、まだFAのキャパニックと連絡を取ってはいないという。
『ESPN』によれば、リンHCは「私はコリンとは話したことがないし、彼が自分のキャリアにおいてどの段階にいるか、彼が何をやりたいと望んでいるかもはっきりとは分からないが、コリンはわれわれが運用しようと思っているシステムに求められるQBのスタイルに間違いなくフィットしている」と話したという。
リンが擁するQBルームにはベテランのつなぎ役であるタイロッド・テイラー、未来のフランチャイズの顔である全体6位指名のジャスティン・ハーバート、成長中の有望株、イーストン・スティックがいる。
NFLのQBとしてのキャパニックの未来は、アメリカ全土に広がる制度的な人種差別や警察官による暴行に対する抗議の動きの中で再び関心を集めるようになった。キャパニックはNFLでプレーしていた2016年に、これらの社会問題に対する抗議の姿勢を示している。
リンHCは6月初め、「人々はコリンと彼がしようとしていたことを完全に誤解していた」と『Los Angeles Times(ロサンゼルス・タイムズ)』にコメントしている。
「皆、国旗への不敬について話していた――国旗は多くを包含する。愛国心や人民の権利といったことを。そして、コリンは不公正について声を挙げていたのに、それが国歌演奏中だったことから、多くの人々はそれを理解しなかった。彼らはそれを国旗への敬意の欠如だととらえた。彼がなぜ抗議していたかを知らない人々の数に、私は驚いた」
「私の元に手紙がくる。私の元に人がやってきて、“コーチ、あなたのチームの誰かが抗議したらどうします?”と聞いてくるんだ。私は彼らに、コリンは刑事司法(の改革)や警察官による暴行に対してひざをついていたのだと説明する。いったん飲み込めると、“そうだとは知らなかった。彼が国旗に対して抗議していたのだと思っていた”という具合だ。私が行き会ってきた多くの人々がそうだった」
その後、元サンフランシスコ・49ersのスターについての議論は変わった。シアトル・シーホークスのHCであるピート・キャロルはキャパニックについて“関心”のあるチームから電話で質問を受けたことを先週に報道陣に明かしており、2017年のオフシーズンにキャパニックと契約しなかったことを後悔していると語っていた。リンHCは報道陣に対し、キャロルHCに連絡したのはチャージャーズではないと述べている。
NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは月曜日に『ESPN』で、いずれかのチームがキャパニックと契約することを歓迎すると話した。
「私はそれを歓迎し、クラブがその決断を行うのを支持し、彼らがそうするよう奨励する」とグッデルはコメントしている。
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