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元49ersのGパーソンが9シーズンのキャリアに幕引き

2020年06月29日(月) 10:19


サンフランシスコ・49ersのマイク・パーソン【G. Newman Lowrance via AP】

サンフランシスコ・49ersのメンバーとして第54回スーパーボウルに先発出場してから4カ月、フリーエージェント(FA)のガード(G)マイク・パーソンが9年のNFLキャリアに終止符を打つことを決断した。

4月に49ersからリリースされたパーソンは週末に『406 MT Sports(406 MTスポーツ)』との電話インタビューで引退について明かしている。32歳のパーソンは長年の消耗ともっと多くの時間を家族と過ごしたいという願いを、今回の決断に至った要素として挙げた。

「ただ、今がいいときだと感じた。もっと違う終わり方だったらと思うのはもちろんだ。特に、昨シーズンのことはね。敗北したし、プレーする人間なら誰でもそれを分かっている。ただ、どこかの時点で、自分に今がそのときだと告げなくちゃならない」とパーソンは語っている。

「子どもたちが大きくなっていくのに、どこかとサインしたら俺はほぼシーズン全体を彼らと離れて過ごさなければならない。これまでの時点でもう、あまりに恋しかったのに」

2019年シーズンは49ersにとって魔法のような1年だった。8勝0敗でスタートしたチームは13勝3敗でシーズンを締めくくり、2月には数プレーの差でカンザスシティ・チーフスに惜敗している。オフェンシブライン(OL)はリーグベストの一つに数えられ、ランゲームを試合平均ヤードで2位(144.1ヤード)に導くとともに、クオーターバック(QB)ジミー・ガロポロに堅実なプロテクションを提供した。パーソンはその中で重要な役割を演じ、レギュラーシーズンの14試合と、ポストシーズンの3戦すべてに先発している。

リリースする際、49ersのジェネラルマネジャー(GM)であるジョン・リンチはパーソンを“われわれの組織の全員から試合へのその情熱に対して尊敬を受ける無私の選手”と評した。リンチはまた“彼のキャラクターとプロフェッショナリズムはロッカールームに素晴らしい影響を与え、フィールド上での炎とガッツはチームに荒々しさを加えた”とも話している。

2011年のドラフト7巡目で49ersから指名を受けたパーソンは6チームでプレーしてきた。キャリア73戦中、48試合に先発し、過去2シーズンは30試合でスターターを務めている。

「一言で言わなければいけないとしたら、俺が経験してきたアップダウンを表す言葉は“混沌”だな」とパーソンは自らのキャリアについて述べた。

「可能な限りの高みにいたわけではないけれど、いくつかのすごくいい時と、いくつかの悪い時があった。彼らはいつもビジネスだと言うけれど、そういうことは実際にその中に入るまで分からないものさ」

「だけど、それが人間としての俺の成長を助け、父として成長させてくれたし、そのことはこれからも少しも変わらない」

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