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パッカーズとのフル保証付きルーキー契約を結んだQBラブ

2020年07月02日(木) 17:06

ジョーダン・ラブ【AP Photo/Charlie Neibergall, File】

グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースの長期的な後継者候補が正式な契約に入った。

現地1日(水)、パッカーズは全体26位で指名したQBジョーダン・ラブとの契約にサインしたことを発表した。2巡目指名のランニングバック(RB)AJ・ディロンも同日にサインしている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが伝えたところによると、パッカーズはラブと4年1,238万3,470ドル(約13億3,000万円)のフル保証付き契約を結び、ボーナスも656万6,160ドル(約7億円)になるという。いかにパッカーズがチームとラブの将来に自信を持っているかが伺える。現行のルーキー契約制度において、26位指名の選手がフル保証付きの契約を結ぶのは初めてのことだとガラフォロは補足した。

多くのパッカーズファンは1巡目の指名権を使ってヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーのオフェンス陣でロジャースの武器となるレシーバーの獲得を願っていた。ゆえにラブを選んだことは、彼らの怒りを買う。だが、それよりもパッカーズは将来に目を向けたのだ。QBブレット・ファーブがロースターにいるにもかかわらず、全体24位でロジャースを指名した2005年のドラフトと同じように。

当時それは醜い離婚劇を招くことになったのだが、おそらくパッカーズファンが長期的な結果を手放してまでファーブのより華々しい退団を選ぶことはなかっただろう。結局のところ、互いの傷が癒えた後でファーブは永久欠番を祝うために古巣に迎え入れられたのだ。

パッカーズはユタ州立大学で“爆発的な2018年シーズン”を送ったとチームが称するラブと再び成功を収めたいと考えている。ラブの2019年シーズンはそこまでのキレがなかったが、それでも身体的な技術と潜在能力が評価されて1巡目にドラフトされている。賢い選択だったかどうかはこれから分かることだろう。

一方、ディロンのパッカーズ加入はパワーラッシングで勢いのあるランナー、RBアーロン・ジョーンズを補完することになる。ボストン大学の元スター選手は、大学時代の3シーズンでそれぞれ1,000ヤードを突破している。ディロンの指名もまた大歓迎を受けたわけではないが、HCとして2年目を迎えるラフルアーHCのオフェンスにはうまくはまると思われる。

【R】