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NFLと選手らが社会正義のためのデカールやワッペンの装着を話し合い

2020年07月03日(金) 10:07

ヒューストンでジョージ・フロイドさんの死に抗議する市民【Aaron M. Sprecher via AP】

社会正義についての認知を広めようという動きがさかんになる中、NFLは2020年シーズンを通じて制度的な人種主義や警察官による暴行の被害を受ける人々について認識を広げるべく、ヘルメットデカールやジャージー上にワッペンをつける可能性について選手らと話し合っている。現地2日(木)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチが情報筋の話を元に伝えた。

一案として、選手がヘルメットに“G.F.”と記されたデカールをつける方法がある。これは5月にミネソタ州ミネアポリスで警察官によって身柄を確保された際に亡くなり、警察官の暴行や人種的な不正義に対する今の世界的な動きのきっかけとなったジョージ・フロイドさんのイニシャルだ。

デカールやワッペンを装着するかの判断は選手それぞれに任されるものの、各チームが全体として行動するかどうかを決定する可能性もあるとワイチはつけ加えた。

最初にこのニュースを報じたのは『ESPN』のウェブサイトである“The Undefeated(ジ・アンディフィーティッド)”だった。

また、黒人の国歌として知られる“Lift Every Voice and Sing(リフト・エブリ・ボイス・アンド・シング)”がシーズン第1週の16試合すべてで演奏される。この曲はアメリカ国歌の前に演奏されることになっている。

2020年シーズンを通じて、NFLは選手やNFLファミリーたちが社会正義の問題を解決しようと取り組む仕事を増幅させるための行動をとっていく。

NFLは先月にも制度的な人種差別と闘うために10年間で2億5,000万ドル(約268億8,000万円)を投じることを宣言していた。

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