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選手会はプレシーズンゲームなしの形式を支持

2020年07月04日(土) 05:22

NFL選手会【NFL】

NFL選手会(NFLPA)のメンバーシップは今週、電話会議の中で2020年のプレシーズンゲームを実施しないパターンに賛成することを投票で決めたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地3日(金)伝えた。

投票は連盟のリーダーシップがプレシーズンゲームの実施が適切かどうかを議論した結果、行われたものだ。新型コロナウイルスの影響下でプレーを再開するべきかどうかが検討された2日後の出来事でもある。選手たちはNFLのレギュラーシーズン前に助走期間を長く取ることが好ましいと判断した。その一方で、NFLは選手たちのウオームアップの時間を長く取り、プレシーズンのスケジュールを4試合から2試合に短縮することを望んでいる。

リーグ側は現在の団体労働協約(CBA)の中でプレシーズンのスケジュールを決める権利が自分たちにあると考えているようだとガラフォロはいう。

「現時点ではプレシーズンの長さについて連盟とリーグが同じページ上にいないのは明らかだ」と彼は『NFL NOW(NFLナウ)』のレポートで述べた。

トレーニングキャンプは7月下旬から開始される予定となっており、NFLPAは今週、4段階のステージによって構成されるオリジナルの準備期間の手順を提示し、プレシーズンに置き換えて実施するよう要望した。

最初のステージは、キャンプに集まる全選手の医学的身体検査で、期間は3日間だとNFLネットワークのトム・ペリセロは述べている。続く21日間が第2ステージで、選手たちの体がフットボール活動に戻るための準備として、ストレングス&コンディショニングのプログラムが用意される。そこからはOTA(チーム合同練習)と同様の第3ステージに移行する。選手たちは非接触、パッドなしで10日間の練習に参加し、その後14日間の第4ステージに進んで、トータル練習10回、パッド練習が最大8回といった伝統的なキャンプ風の練習に集中する。

その48日間に続いてすぐに第1週が始まることになり、NFLPAの望む通り、長い準備期間がプレシーズンゲームに置き換わる形だ。

国内の多くのエリアで今も新型コロナウイルスの感染拡大は続いており、選手たちが安全性への懸念を示すのも無理はない。

「私の知る選手たちは判断に多くの懸念を示している」とガラフォロはNFLナウのレポート内で述べている。「少なからず、このウイルスに対してこれだけの懸念があるにもかかわらず、一体なぜわれわれは仕事を再開しなければならないのか? という声がある。そして、ある医学的専門家は、個人個人の基準で決定すべきことだと言っていると聞いた。では、選手によってリスクファクターを考慮して、あるいは本人や家族の意向に従って参加を見合わせる者も出てくるのだろうか? それはこの先見守る必要がある」

全てのものと同様に、状況は常に発展している。今のところ、プレシーズンについては引き続き明確な決定を待つしかない。

【M】