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QBバロウと新加入メンバーがベンガルズを躍進させるとWRグリーン

2020年07月20日(月) 13:07


シンシナティ・ベンガルズのA.J.グリーン【AP Photo/Bryan Woolston】

ワイドレシーバー(WR)A.J.グリーンはドラフト上位の選手が特殊な状況でNFLにやってくるとはどういうことかを知っている。そして、その経験がシンシナティ・ベンガルズでパズルのピースを正しい位置にはめていく上で役に立つと、グリーンは考えている。

ベンガルズの全体4位指名選手だったグリーンがNFLにやってきた2011年は、NFLでロックアウトが行われた年だった。そこから数カ月後まで先送りしてみれば、グリーンと、同じくルーキーのクオーターバック(QB)アンディ・ダルトンが率いるベンガルズは、9勝7敗を記録してAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)ワイルドカードラウンドに駒を進めている。

過去数カ月の困難な状況は9年前とは全く別のものだが、選手らは新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによって、OTA(チーム共同練習)やチーム施設への立ち入り制限等の当時と同様の障害に直面している。それでも、グリーンは全体1位指名のQBジョー・バロウの加入をはじめとするオフシーズンの急速な動きが、チームがフィールドでの活動に戻ったときに良い結果につながると考えている。

「たくさんの人たちが“かみ合うまでどれくらいかかるか”という疑問にはまっている。俺たちはみんながフットボール選手で、長いことやっているんだ。(ダルトンと)俺は2011年にやってきて、俺たちは9勝7敗を記録した。何の経験もなくな」とグリーンが報道陣との電話会議で語ったと『Cincinnati Enquirer(シンシナティ・エンクワイヤラー)』が伝えた。

「ナンバー1ピックがいるとき、それに、俺たちがフリーエージェンシーでやったことや俺のカムバック、(タイラー・ボイドが)戻ってきたこと、ジョン(ロス/WR)、ティー(ヒギンズ/WR)、それにディフェンスに加わったピースのことを考えれば、俺たちのタレントレベルは2011年とは別物だと感じている」

2011年のベンガルズにはWRにグリーン、ジェローム・シンプソン、アンドレ・コールドウェル、タイトエンド(TE)にジャーメイン・グレシャム、1,000ヤードラッシャーのセドリック・ベンソン、そしてディフェンス陣にはコーナーバック(CB)レジー・ネルソン、ノーズタックル(NT)ドマタ・ペコ、2年目のディフェンシブタックル(DT)ジーノ・アトキンスが所属しており、ダルトン、グリーン、グレシャム、アトキンスがプロボウルに選出された。

グリーンが言うように、2020年のベンガルズはまったく違った姿になっている。間もなく32歳になるグリーンは連続して1,000ヤードを記録しているボイド、掘り出しものになる可能性を秘めたヒギンズ、2019年に8試合を戦った後、ケガからの復活を経てモチベーションの高いロスらがいるWRルームに戻る。ディフェンス陣は11年目にして今も進化しているアトキンス、FAで獲得したマッケンジー・アレキサンダー、ボン・ベル、D.J.リーダー、トラエ・ウェインズを擁している。もちろん、センター下にいるのは2019年のハイズマン・トロフィー受賞者にしてナショナルチャンピオンであるLSU(ルイジアナ州立大学)タイガーズのスターであるバロウだ。

バロウは1巡目指名を受けてまだ契約を結んでいない選手たちの一人だが、ベンガルズがチームにバロウを迎えるのも時間の問題だろう。昨シーズンのすべてを失っていたグリーンは、チームに再び合流して、バロウと共にかつてダルトンと見せたような魔法を作り上げたいと考えている。

「QBに気合が入りすぎるのは多くの人が好まないが、俺は彼がLSUにもたらしたのと同じエネルギーを俺たちにもたらすように感じている。彼がどんなタイプの選手か、俺は知っているんだ。彼は犬なのさ。彼とプレーできることに興奮しているし、戻るのが待ちきれない」とグリーンは語った。

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