NFLとNFLPAが合意に至らなければバーチャルワーク継続の可能性
2020年07月24日(金) 07:32NFL選手の大半は来週28日(火)からトレーニングキャンプに参加する予定だが、NFLとNFLPA(選手会)は新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的流行に起因する2020年シーズンの経済的な影響への対応について交渉を続けており、この週末が終わるまでに合意に達しなかった場合、バーチャル期間が無期限で継続されるかもしれない。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは現地23日(木)、今年に数十億ドルの減収が見込まれる中、オーナーたちは引き続き2020年および2021年のサラリーキャップ減額に向けた合意を要求していると報道。
今のところ歳入不足に関する申し開きに期日が設けられているわけではないが、ペリセロによれば、オーナーらはカンザスシティ・チーフスとヒューストン・テキサンズのルーキーたちがストレングスとコンディショニングを開始することになっている日曜日までに契約を完了させたがっているという。もし日曜日までに合意に至らなければ、合意したキャンプ日程がないことからNFLが無期限でのバーチャルワークを継続するようチームに通達する可能性があるとペリセロは付け加えている。
また、ペリセロいわく、現行のCBA(団体労働協約)にはストライキもロックアウトも訴訟条項も含まれていない。
選手たちは話し合いを通じて、現CBAが満了する2030年まで財政的な打撃を分散してほしいとの意向を明らかにしている。NFL選手会のエグゼクティブディレクターを務めるデモーリス・スミスや会長のJ.C.トレッターは22日夜に代理人に宛てて覚書を送付し、財政面の影響の見通しを11年間にわたって分散したいという選手会の立場を強調した。
ペリセロによると、とあるジェネラルマネジャー(GM)はロースターの大部分が整い、リソースが配分された現段階で、2020年のサラリーキャップを1,000万ドル(約10億6,800万円)減額することでさえ「多すぎる」と語ったという。
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