ワシントンのQBスミスがPUPリストでキャンプ開始へ
2020年07月28日(火) 09:47クオーターバック(QB)アレックス・スミスの一度は想像もできないほど遠ざかったフットボール復帰が現実に近づいている。
ベテランQBのスミスが現地27日(月)にワシントンのチームドクターによる身体検査を受け、トレーニングキャンプはアクティブ/PUPリスト上でスタートする見込みだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが伝えた。
チームも後にこのトランザクションを正式に発表しており、他には2017年にサンフランシスコ・49ersの1巡目指名を受けたラインバッカー(LB)であり、2019年のすべてに欠場してワシントンではまだプレーしていないルービン・フォースターもアクティブ/PUPリスト入りしている。
チーム施設に戻ってきたスミスはQBルームで若手チームメイトたちにその知恵を貸す一方、フィールドの傍らでの練習も続けられるとラポポートはつけ加えた。
スミスは先週金曜日に自分の医師からフットボール復帰の許可を得ていた。
スミスは恐ろしい複雑骨折で2018年11月に自らのシーズンに終止符を打ったが、それはトラブルの始まりに過ぎなかった。骨折を治療するために手術を受けたスミスは肉食性のバクテリアに感染し、一時は命を落としかけている。敗血症を引き起こしたスミスの治療にあたる医師は、フィールド復帰から生命維持に焦点を移さざるを得なかった。
それ以来、スミスは17回の手術を経て、足を常時固定するために光輪が重なったような形状の創外固定器を装着。装具が取れたのは今から1年少し前のことだったが、普通の生活からは、はるかに遠かった。
そして、ようやくスミスの長い戦いが終わろうとしているようだ。その未来はもう、スミス不在のプランに焦点を置いたワシントンにはないかもしれない。ワシントンは2019年ドラフトで指名したオハイオ州立大学のQBドゥエイン・ハスキンズに2020年のかじ取りを任せようとしている。しかし、もしスミスが儀式的なもの以上のスナップをプレーできれば――あらゆる兆候がその方向を指し示している――、この競技でも最も不可能と見えたカムバックが完遂されることだろう。
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