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指をなめるくせをやめたセインツQBブリーズ

2020年08月03日(月) 10:09

ニューオーリンズ・セインツのドリュー・ブリーズ【AP Photo/Bill Feig】

ソーシャルディスタンシング、マスクの着用、そして隔離。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが起きたこの世界において、それらすべてが日常となった。

ニューオーリンズ・セインツのクオーターバック(QB)ドリュー・ブリーズにとっては、指をなめない、というのも新たな日常の一つだ。

「信じるかどうかは任せるけれど、僕はもう4カ月も指をなめていない。前はいつもやっていた。そういうくせってやつさ。本のページをめくるとか、指をちょっと湿らせたいときに。無意識だったんだけど、今はCOVIDのせいで意識的にそのくせをやめた。多分、その理由の一部は妻がそうさせたというのもある。だけど、フィールドでフットボールを投げているときでさえ僕はもう4カ月も指をなめていないから、どうだか分からないな」

「自分でくせをやめたのかもしれない。仮に僕が自分で指をなめる癖をやめられたんだとしたら、誰だって、どんなくせだって、自分でやめられるということじゃないかな。なぜなら、僕がどれくらい指をなめるかっていうのは、コントロールできないものだったんだから」

来るシーズンに備え、ブリーズは非衛生的ではありながらも、7万7,416ヤードとタッチダウンパス547回という記録に貢献したかもしれないくせをやめた。

「そこには目的があったんだ。紙のたばを取ってめくるとかいったようなとき、僕はすぐに指をなめていた。フットボールを手に取るときにも、すぐに指をなめていた」

「今の時期にニューオーリンズで外で練習することを考えれば、2ガロン(約7.5リットル)は汗を流しているだろう。湿気は十分だけど、ドームだったり、そのほかのもっと乾いた環境だったりするとね。何か代替案を用意しなきゃいけないが、なんとかするさ」

何とかする、というのは今季のNFLで数多く聞かれることになりそうなストーリーだ。以前は間違いなく指なめ王だったブリーズは、予測不能なシーズンにおいて何とかそのくせをやめた上でスーパーボウルに向けて本格始動していく。

何はともあれ、ブリーズにとっては少なくとも美しくない行為をやめることにはなる。

「ボールを取る前に指をなめてからスローするのは完ぺきにノーマルだ。だが、ボールを投げた後に指をなめても意味がない。だから、それを見て僕は完全に無意識だと分かっていた。ハイライトで見るまで自分がそんなことをやっているなんて知らなかったし、ただ首を振ってあれは自分の悪癖の一つだと思うって言うだけさ」とブリーズは語った。

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