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ファルコンズ、キャンプでRBガーリーの練習量軽減も

2020年08月14日(金) 00:52

ロサンゼルス・ラムズのトッド・ガーリー【AP Photo/Mark J. Terrill】

アトランタ・ファルコンズはランニングバック(RB)のトッド・ガーリーが新しい環境に慣れるまで、トレーニングキャンプ中の作業量を制限することを考えている。

『ESPN』のボーン・マクルーアによると、ヘッドコーチ(HC)のダン・クインはガーリーの具体的なプランこそ発表しなかったが、彼とセーフティ(S)のキアヌ・ニール(アキレス腱断裂)、ベテランセンター(C)のアレックス・マックには特別な予防措置が取られることをほのめかしたという。

「ああ、もちろん、1つのサイズに全員はフィットしない」とクインは述べた。「練習の様子をモニタリングすることもある。“よし、彼の作業をもう少し減らそう”となれば、連続でないところで1日休ませることもある。トレーニングキャンプに入ると、そうしたプロセスは複数の選手で経験しているよ。スナップを制限する選手もいれば、念のため1日オフにする場合もある。それもこれも成功を維持するためだ」

「挙げられた3選手はそれぞれ違う(プランになる)が、そこここに制限を設ける可能性はある――身体的にというよりも彼らのキャリア全体を見据えてのことだ」

ファルコンズはこのオフシーズン中にガーリーと550万ドル(約5億9,000万円)で1年契約を結んだ。身体検査もパスしたが、手術で修復した彼の膝が完全な作業量に対応できるかどうかは疑問が残る。

ロサンゼルス・ラムズはそう思わなかったからこそ、膝の問題が再発した後にガーリーのスナップを制限していた。最終的に彼がリリースされたのは大金が垂れ流されることよりも、選手としての彼の在り方が問題だったためだ。

トレーニングキャンプでRBの作業を制限するのはおかしなことではなく、それは必ずしも年齢やけがを示唆するわけではない。例えば、ラスベガス・レイダースは2年目のRBジョシュ・ジェイコブスに現地12日(水)の練習を休ませている。

しかし、マクルーアの報告にはもう一つ気になる点がある。ベテランリポーターはファルコンズのワークアウト序盤にガーリーが“明らかに足を引きずっていて、左足に着圧ソックスを履いていたが、それでもドリルではスピードと爆発力を見せていた”と伝えている。

足を引きずりながらもドリルでは好調というのが、残念ながら現時点での彼の現実だ。時折光るものを見せることはあるかもしれないが、以前のような一貫した爆発力は見られなくなってしまった。

アトランタのバックフィールドにはガーリーに光を当てるだけの余地がある。しかし、彼の故障歴を考えれば、アイトー・スミス、ブライアン・ヒル、クアドリー・オリソンとスナップを分け合う可能性が高いだろう。グループをテストするプレシーズンはないため、ガーリーのためにクインが用意したプランの全容を見るには第1週を待たねばならない。

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