TEキトルと49ersが5年80億円の契約延長に合意
2020年08月14日(金) 10:10
ジョージ・キトルはベイエリアにとどまる。
サンフランシスコ・49ersとタイトエンド(TE)キトルが5年7,500万ドル(約80億2,000万円)の契約延長に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイケル・シルバーが報じた。計7,500万ドルのうち半分以上は保証金で構成され、サイン時に3,000万ドル(約32億1,000万円)、負傷時に4,000万ドル(約42億8,000万円)が保証される他、サインボーナス1,800万ドル(約19億3,000万円)が含まれている。
『San Francisco Chronicle (サンフランシスコ・クロニクル)』によれば49ersのヘッドコーチ(HC)であるカイル・シャナハンは現地13日(木)、『KNBR』に「やり遂げるためにつぎ込んだよ」と語ったという。
「ジョージのようなプレーヤーのためには、何としてでもやりたかったんだ」
新契約はキトルにTEとして2番手を大きく引き離して最高額を支払うことになる。総額ではタンパベイ・バッカニアーズのロブ・グロンコウスキー(5,400万ドル/約57億8,000万円)を超え、年平均額ではロサンゼルス・チャージャーズのハンター・ヘンリー(1年のフランチャイズタグで1,060万ドル/約11億3,000万円)やクリーブランド・ブラウンズが新たに契約したオースティン・フーパー(4年契約で1年あたり1,050万ドル/約11億2,000万円)を上回った。
それは投じる甲斐のある金額だ。キャリア最初の3年間に残した数字として、キトルはNFL史で最高の2,945レシービングヤード、キャッチ216回をマークしている。キャリアで記録したキャッチ後のゲイン1,743ヤード――2018年の驚くべき873ヤードを含む――は2017年以来でNFL最高の数字だ。コンタクト後のゲインである790ヤードは過去2年のどの選手をも上回る。
キトルはまた、信じられないほどの効率性を示しており、2019年にはルートランごとのレシーブヤードでリーグをリードする3.3ヤードをのゲインをマーク (ルートラン300回以上を記録した選手が対象)。また、2019年のレシーブでタックルミス20回を強いており、『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス/PFF)』によるとこれはTEでは最多の数にあたる。
また、トニー・ゴンザレス全盛期に始まったPFFの歴史上、94.4というグレードはTEに与えられたものとして最高の数字だ。同時に2019年の全選手の中でトップの数字でもある。
キトルのTEとして天文学的なプライスタグはファンタスティックなレシービングにおける生産性のみに基づいてつけられたものではない。キトルは優秀なブロッカーとしても見なされている。TEのランブロッキングにおけるPFFのグレードでキトルは3位につけている。パスキャッチャーとしても存在も敵ディフェンス陣に不安を抱かせ、キトルがハドルにいるときには大幅にその配置を変えさせるに足るものだ。
ルートを走っていないときでも、キトルは直接的に相手チームからの自チームへのアプローチに影響をおよぼす。プレーごとのインパクトはシーズンあたり1,500万ドル(約16億円)の価値があると見られている。
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