NFLが利用している研究所の一つに見られた検査結果の不規則性によって、複数のチームの77人のNFLスタッフや選手に新型コロナウイルス（COVID-19）の陽性反応が出た。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが状況を知る人物らの話を元に報じたところによれば、77名の当初の検査結果は土曜日の夜にいったん差し戻され、すべての結果が陰性となって戻ってきたという。

77名はポイントオブケア検査（その場で行われる検査）も受け、そのすべてが陰性となっている。

大量の陽性結果が出たことで、いくつかのチームはワークアウトのスケジュールを変更。選手とスタッフの安全性を保つためにキャンセルしたチームもあった。実際に大量の陽性結果が出たのではなく、研究所側の問題だったことが分かった時点で、いくつかのオペレーションが再開されている。クリーブランド・ブラウンズも影響を受けたチームの一つで、朝のセッションを日曜日の午後に移していた。ヘッドコーチ（HC）のケビン・ステファンスキーは月曜日、自身にも偽陽性の結果が出ていたと報道陣に語っている。

問題が発生したのはニュージャージー州にある『BioReference Laboratories（バイオリファレンス・ラボラトリー）』であり、月曜日に以下の声明によって今回のエラーについて説明した。

「8月22日、バイオリファレンス・ラボラトリーは複数のクラブに所属するNFL選手と従業員のCOVID-19のPCR検査の結果として陽性の高い数値を報告した。NFLは選手と従業員の安全性を守るべく、すぐに必要な措置を取った。われわれの調査によって、これらは偽陽性であり、ニュージャージーの研究室における検査準備中の他とは分離された汚染によるものだということが示された。試薬、分析装置、スタッフは汚染の原因の可能性から除外されており、後に行われた検査から問題は解消済みであることが示されている。影響を受けたすべての個人の陰性が確認、通知されている」

今回の問題によってシーズン開幕前に検討すべきまた新たな変化球がNFLに投じられた。試合が始まる前ではなく、トレーニング中に不備が発生したのがまだ幸いと言えよう。

その面で、ラポポートはNFLが各研究所と即時的な再検査の方法について取り組んでおり、週末に見られたように、擬陽性に対するタイムラグはないと報じている。

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