新型コロナウイルス（COVID-19）検査においてNFLにとても前向きな展開があった。

NFLのチーフメディカルオフィサー（医務部長）であるアレン・シルズ医師は現地24日（月）、8月12日から20日に選手を対象とする2万3,260件を含む5万8,397件の検査が行われ、陽性の選手は一人もいなかったと発表している。その他の職員等が対象の3万5,137件から6件の陽性結果が出たという。

トレーニングキャンプが始まったこの期間に選手の陽性がゼロだったことは、リーグにとって最高の朗報であり、NFLとNFLPA（NFL選手会）が定めたプロトコルが新型コロナウイルスの拡散を押さえるためにうまく機能していることを示している。

また、この結果はシーズン第1週のキックオフが17日後に迫る中で選手たちができる限り安全な環境を保っていることも示すものだ。

シルズ医師は報道陣との電話会談の中で、リーグと選手会が連日の検査をレギュラーシーズンに入っても継続するかを話し合っていると明かした。当初、検査はトレーニングキャンプの開始から2週間は連日で実施された後、陽性率が5％を下回れば1日おきに移行する予定だった。しかしながら、両サイドはさらなる通知があるまで連日の検査を延長することを決定していた。

選手と関係者の陽性率が非常に低い数字を維持していることは、検査プロトコルの変更につながるかもしれない。

陽性の数字が低いことに対して、ニュージャージー州の研究所が先週末に77名が陽性との結果を出したことで警鐘が鳴らされた。しかし、再検査によってこれらの77名は偽陽性であることが判明し、研究所は検査過程において他とは独立した汚染が起こったとしている。

偽陽性は接触追跡などのプロトコルがうまく機能していることを示した。シルズ医師はたとえ偽陽性が疑われたとしても、関係する個人は陰性が判明するまでチームからは切り離されていなければならないと指摘した。

『ESPN』のダン・グラジアーノはシルズ医師が「われわれ皆が速く正確な検査を望んでいるが、全体としての目標は安全なチーム環境をつくることだ」と述べたと伝えている。

今のところ、NFLチームにとっては順調にきている。

次の大きなハードルは来月に移動と試合が始まったときに待っているだろう。

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