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ジェイコブ・ブレークさん銃撃事件を受けてライオンズが練習を中止

2020年08月26日(水) 11:45


デトロイト・ライオンズ【AP Images/Rick Osentoski】

先日に29歳の黒人男性であるジェイコブ・ブレークさんがウィスコンシン州ケノーシャの警察官に銃撃された事件を受け、デトロイト・ライオンズが現地25日(火)の練習を中止した。

目撃者によって携帯電話で撮影され、世界中で視聴された映像には、ブレークさんが自身の3人の子どもが乗ったSUVに乗り込もうとした際に銃撃される様子が収められていた。警察官はドメスティックバイオレンスの通報に応じて出動したと話している。重体で病院に収容されているブレークさんが当時、武装していたのか、また、なぜ警察官が銃を撃ったのかについては明かされていない。事件の詳細もつまびらかにはされておらず、現場にいた3人の警察官の人種も不明だ。

『FOX 2 Detroit(フォックス2デトロイト)』によれば、ライオンズのセーフティ(S)ダーロン・ハーモンは「俺たちはただのフットボール選手だと思う人もいるだろうが、このリーグの67%――選手の3分の2――はアフリカ系アメリカ人だ。ジェイコブ・ブレークさんは誰かの兄弟やいとこ、叔父、友人だったかもしれない。そうだったかもしれないんだ。これは見過ごせない」と語ったという。

ハーモンは後に行われたバーチャルメディアセッションで「この組織は俺たちがこの件について話すことを確実にする意向だ。俺たちはもうこれ以上黙ってはいられない。もう誰も沈黙していられない。声を上げないのなら、今起こっていることは問題ないということになる」と話したと『Detroit News(デトロイト・ニュース)』が伝えている。

「“俺たちは沈黙しない!!” ライオンズの選手たちからのメッセージ」

ライオンズのヘッドコーチ(HC)であるマット・パトリシアはこう話している。

「チームと話し合わないことには、出て行ってフットボールドリルをやるような気持ちにはなれなかった。私の考える限り、世界が厳しい時期を迎えているときに、私が確かめるものは2つある。一つは私の家族であり、もう一つはこのフットボールチームと、ロッカールームにいる選手たちだ。全員が無事であることを私は確認する。今日歩きながら考えていたのはそういうことであり、全員の無事を確認したかった。そして、率直に言って長い話し合いであり、多くの意見に耳が傾けられた。トレイ・フラワーズが春に私に言ったことが、私に多くのインパクトを与えた。彼は簡単なことだと言ったんだ。ただ耳を傾けろと」

火曜日にはシカゴ・ベアーズも声明を発行し、銃撃に“ひどく困惑している”と述べた。

「シカゴ・ベアーズは再び警察官による過度な力が、今回は日曜日の夕刻、ハラスホール(ベアーズの本拠地)からほど近いケノーシャのコミュニティで黒人に用いられたことにひどく困惑している。繰り返される悲劇のリストに、新たにジェイコブ・ブレーク氏の名前が加わった。われわれは変化の提案者となり、平等性のため、そしてわれわれのコミュニティーが内包する社会制度的な人種差別と平和的に戦うすべての人々を支持するために自分たちの声とリソースを使っていく。われわれの思いはジェイコブや彼の家族と共にあり、彼の回復を祈っている」

グリーンベイ・パッカーズも月曜日に声明を出しており、同日の練習後に首脳陣が銃撃について話し合っている。

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