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グッデルコミッショナーが社会正義に向けたNFLの取り組みを再確認

2020年09月02日(水) 09:55


NFLのフットボール【Aaron M. Sprecher via AP】

NFLが前例のない、予測不能な2020年シーズンの開幕に近づく中、コミッショナーのロジャー・グッデルは人種差別や社会正義の実現に向けたリーグの運動やコミットメントを強調している。

グッデルは現地1日(火)に報道陣との間で行われた電話会談で、今季はエンドゾーンに“It Takes All of Us(皆でやらなければ)”、“End Racism(エンド・レイシズム)”というフレーズが描かれること、ならびに、リーグが有権者登録を促していくことを認めた。

エンドゾーンのメッセージは7月に各チームに通知された数々の取り組みの中の一つだ。火曜日にはグッデルが新型コロナウイルス(COVID-19)対策とスタジアムの入場に関する最新状況にも触れたほか、フットボール運営部門副社長のトロイ・ビンセントとNFLチーフメディカルオフィサー(医務部長)のアレン・シルズ医師がそれぞれ、選手のボイコットの可能性や新型コロナウイルス関連の手続きに触れている。

グッデルはシーズンの最初からリーグが社会正義に向けた取り組みに尽力していくと述べており、以前に発表されたフィールド上のメッセージについて言及。両エンドゾーンの縁にはステンシルで“It Takes All of Us”と“End Racism”のフレーズがそれぞれか描かれる。これはNFLの“Inspire Change(インスパイア・チェンジ)”プログラムの一環だ。

グッデルはまた、無観客でシーズン開幕を迎えるチームもいずれは観客を迎えられるとの考えを示した。さらに、グッデルは一部のチームがファンを入場させる一方、そうではないチームもいる状況が“競走上のアドバンテージにはならない”との考えも明かしている。

グッデルはNFLの感染者が少ない状況を“きわめて幸運”とし、タンパベイで開催されるスーパーボウルを含めたフルシーズンを完遂する上でベストポジションにいると発言。簡単ではないものの、“準備はできている”と話した。

火曜日に発表されたCOVIDの最新プロトコルの中で、シルズ医師はコーチとサイドラインにいる職員は試合中にフェイスカバーを着用しなければならないと述べた。

また、シルズ医師はフィールドやロッカールームへのアクセスの回数を制限されるオーナーを含め、チームの移動メンバーに許容される人数を引き続き減らすともつけ加えている。

さらに、ビンセントは社会の不公正と警察官による暴力への抗議として選手がボイコットする可能性についてリーグの姿勢を再び示し、「彼らにはみな、選択肢がある。それは個人による選択であり、不参加、もしくは抗議する権利だ」と述べた。

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